姫の誕生と事件

広い……広すぎてまた迷子になった。

ここは、ネプチューン王国の王様が住むお城らしい。

広い庭園には森まである。

正面に4つの柱がありそこには見事な龍の彫刻

上にはガラスみたいなのがありお庭の一部を照らす仕組みになっている

庭園でマシェと呼ばれる白い花を摘むのをカルメンさんに頼まれたのだが

森に迷いこんでしまった

ここからではお城からの光が見えない

「見慣れない姫がいらっしゃる。」

大きな木の根元に蛇?

いや龍がいた

「すいません。迷子になってしまって。」

ユックリと顔をあげる

馬のような頭に長い髭

長い睫毛に縁取られた目は薄紫

額にはキラキラ光る石が耀いている

「城まで送ろう。命の花を持っているということはナホ王妃のご出産が身近なのだろ。そなたは守人の子供かい?」

「みたいです。」

クスグッタイ

龍の髭が頬にふれてるし接近されてるから額のたてがみが

ハッハッハクション!

龍が木に頭をぶつけた?

「これはふいうち。おやちょうど実が降ってきた。それもお持ちしよう。」


目がまわった

龍の背に乗せられお城に無事に帰ってきたけど……

「姫君を乗せたのは久々で飛ばしすぎてしまった。」

息を整えていると

到着したバルコニーに一人の男性が出てきた

宙にキラキラ光るゴブレットをかかげる横顔は昴に似ている

「ヨーキ王だ。ちょうど出産がはじまったようだ、姫君花をしっかり抱えて王の隣に立つのだ。」

エー

抵抗する間もなく

髭で誘導された

目の前には丸い円注や半球の上に町があるのが見える

風もないのに花びらが1枚また1枚と散って行く

茎だけになった束が私の腕に絡まる

いたくはない

カラーンコローン

金がなり

私の腕に一羽の鳥が止まった

「姫ぎみがお生まれになりましたね。ヨーキー王、おめでとうございます。」

銀髪の髪をゆらし男性がお辞儀をする。


鳥を片手に止まらせ私達が始めにきた場所に通されると人がいっぱいだった

白いおくるみにくるまれた赤ちゃんをベールをかぶった女性が抱いてくる

「姫がお生まれになられた。」

腕を支えられ

人々の歓声につつまれる


「ナホが城から消えた?」

祝宴やらでバタバタし

やっと落ちついたと思ったら大事件が発生した

「やはり異世界の人間だな。ヨーキー新たな王妃を向かえよ。掟を守れぬ者を我がアイリス家に向かえるわけにはいかぬ。」

銀髪に髭を生やした人は前王らしい。

「掟なんてとっくに破られている。父上は外部に子供がいる。」

王はイライラとグラスを置く。

「町を探しましょう。他のシティーに行ったなら足取りはつかめるでしょう。カラー様もお願い出来ますか?」

「申し訳ない。私はマシェ様の所に至急行かなくてはなりませんので。」

カルメンさんが言う。

「すぐに町を探せ。」

王の言葉に従者達がさる。

「瑠璃、私達もたいさんしよう。胸の前で手を組み、一歩ひいてお辞儀だ。」

カルメンさんに言われた通りにやる。

昴はどこに行ったのかしら?

「昴はもう城の外でキキョウとマッチャと待っている。」

いつのまに

宴で飲み過ぎたとかで早めに出ていったんだっけ。

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