アクオス~癒しの館~

甘い香り

肌におかれた白い花ビラからするようだ

湯気が立つ木の上に引かれた布の上に寝転んで白い大きな花びらを体に置く

蒸風呂のようだ

「ごきぶんどうですか?」

「臭いがきつくて頭が……」

「サシャの花は癒しの効果があります。強すぎたようですね。エマ、モジャの花を用意して。」

女性が花びらをどけてお湯をかけると臭いが消える。

「もうモジャの花も最後です。」



水色のワンピースというよりドレス

髪を結わえて

「イリさんは紳士的なかたです!」

なんか騒がしい

「人の妻をさらうようなヤツのどこがだ。イテー!」

どこかのお城の中のような部屋から

ふさわしくない悲鳴が

「ライラ。申し訳ございませんこの子はまだ見習いなんです。」

白いヒョウのような生き物に昴は噛みつかれていた

「ルナ様、この野蛮人がイリ様を侮辱したのが悪いんですわ。」

しゃべってる

「瑠璃!イテテ。」

立ち上がろうとして顔をしかめる。

「動かないでください。まだ毒が抜けてません。」

毒て私がいない間になにがおきたんだろ?

「この猫娘じゃ悪化する。ギャー!」

少女の姿になった

ヒョウ?に足を押さえつけられ悲鳴をあげる。

「ライラ、私に任せてあなたは『マホロボ』の移民の方の癒しにまわりなさい。」

アーリアさんはテキパキとたらいに薬草を入れる。

なにがあったんだろ?

傷ふえてるし

「これはしばらく安静ですね。森をみやみに詮索しちゃだめですよ。ここは空間の歪みがあって毒がある生き物がたくさんいますから。」

私を探すために無茶をしたらしい

苦笑いして横になる


しばらくするとカルメンさんが来た

「この地も変わったな。だいぶ闇の歪みが増えていた。」

小柄な猫耳の少女が持ってきたお茶を飲む

「最近、水龍の都にも悪魔が攻めてきたらしいのです。ここをお守りになっていたアクア様もやむ終えず都にお帰りになりました。力が弱まりこの地の気の流れが不安定になっているのです。」

アーリアさんがそう言ってため息をつく

「アクアに呼出しということは長や一族に何かあったのかも知れんな。瑠璃にイロイロ知識を与えるのに時間もいる、力封じを解いたら私は『ウォター』に言って来る。」

なんか物騒な話しになってきた

足に布を巻かれた昴は私の手をにぎって眠っている

ハルは村人達といるのだろう

なんかね…………。

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