平和が残る『アクオス』

『アクオス』~到着~

バシー!ボン!

「なんか、魔法使えるようになったんだけど。」

この状況でのんきな

私も驚いた

カルメンさんと一緒にいる兄さんが使えるのは当たり前だけどただ剣を振り回していた昴の手からボボー!て………

ベチャ!

フヨフヨ

「乙女の顔に何すんのよ!」

ゴー!

……振り払っただけで隣の昴がのけ反るほどの暴風がでた

「よし今だみんな行くぞ。」

お兄さんの声で

巨大な鳥に引かれた木船が動きだす

その先端にはハルが立っている

『マホロボ』の人々は魔術を使えるのはごく一部

押し寄せた魔物には苦戦

いちげきでぶっ飛ばした私達て…………

まあ傷なしじゃないけど

マッチャの尻尾は短くなったし

昴はあちこち傷だらけ

私も頬っぺたから流血

キキョウも顔にザックリ傷が……「よし、位置がつかめた。一気に行くぞ瑠璃、昴、船のそばに行くぞ。」

キャー!


「すまん敵の監視がはいる前に抜けたかったので飛ばしすぎた。」

キキョウの上でギブアップだ。

フワッと抱かれた

昴かと思ったら違う

「怪我の治療もしたほうがいい。俺は姫様を連れて先に館に行きます。何もしないよ癒しの乙女のとこに連れていくだけだよ。お前もおいで。」

キキョウにいかくされたらしい。

「おい、人の妻にてをだすな……」

昴の声は消え景色がかわった

ザー!

大きな滝が落ちる岩の植えに見事な庭園と屋敷があった。

「イリさん早かったわね。その姫ぎみは?」

「クヌバアの話だとカラーさんの娘らしいです。ユックリ治療を頼んだよアーリアさん。」

パンパンとアーリアと呼ばれた女性が手をたたくと布が広がる私はそこにふんわりと乗せられた。

「俺は村びと達の助けをしに行くんで。またあとで。」

エッ、

おでこにキスされた

さらりとした栗毛の髪に整った顔

イケメン……

キス…………

体の力がぬけた

いきなり異世界に飛ばされ

自分は偉い人の娘といわれ……髪の色は変り

なんだかバタバタ。

見上げた空の色はシャボン玉のように色がまわっている

雲がユックリ動いている

激しい戦いがうそのようだ。





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