第2幕 ブラックマンデー


新島「どうも~!新島タモツで~す!」

高橋「高橋で~す!

   二人合わせて!ブラックマンデ・・・」

新島「いやぁ~最近はめっきり寒くなりましてね~」

高橋「待てや、おい!

   勝手に先行くなよ! コンビ名くらい言えや!」

新島「断る」

高橋「何でだよ!いつも言わないだろお前!」

新島「嫌いなんだよ、このコンビ名」

高橋「んなこと今さら言うなよ!しかも本番中に!」

新島「何がブラックマンデーだよ、意味わかんねえ!」

高橋「意味わかってなかったのかよ!」

新島「何だよブラックって!」

高橋「え、そこから!?」

新島「マンデーは知ってる。木曜日」

高橋「月曜日だよ!」

新島「マジで? 不燃ゴミの日じゃん!」

高橋「どうでもいいよ!」

新島「東京フレンドパークの放送日じゃん!」

高橋「とっくの昔に終わってるよ!」

新島「パ・セ・リ!パ・セ・リ!」

高橋「パジェロだろ!

   わざわざパセリとか狙う奴いるかよ!」

新島「うわぁ残念!タワシだったぁ~」

高橋「どっちも同じようなもんだろ!」

新島「月曜日に市場に出かけ~♪」

高橋「突然ロシア民謡!?」

新島「パセリとタワシ買って来た~♪」

高橋「侘しいなオイ!もっとイイ物買いに行けよ!」

新島「で、そんな月曜日がホリデーだっけ?」

高橋「だからマンデーだよ! 曜日でも無くなったぞお前!」

新島「それで、なんでコンビ名が月曜日なの?

   高橋が不燃ゴミみたいな顔だから?」

高橋「誰が不燃ゴミみたいな顔だ!」

新島「ねえねえ、そこの人、なんで月曜日なの?」

高橋「お客さんに聞くのやめろ!」

新島「もしもし? なんで月曜日なの?」

高橋「電話でも聞くな! というか本番中にどこかけてんだ!」

新島「パンツは何色なの?」

高橋「イタ電もするな!」

新島「薄い水色なの?」

高橋「電話先のヤツも答えなくていいんだよっ!」


新島「やっぱマンデーってダサいわ。コンビ名変えよう」

高橋「じゃあ何がいいんだよ、言ってみろ」

新島「パ・・・」

高橋「パセリは無しだからな!」

新島「・・・・・・・・・・・・・・・・」

高橋「押し黙るんじゃねーよ!」

新島「パ・・・・・・」

高橋「パぁ?」

新島「・・・パチスロにしよう」

高橋「なんでだよ!」

新島「よし、パチスロマンデーに決めた!」

高橋「マンデー入れんなよ!意味ねーだろが!」

新島「週刊パチスロマンデー創刊!」

高橋「雑誌になってるよ!」

新島「でもスロッターには日曜も月曜も関係ないよ!」

高橋「どうでもいいよ!」

新島「二人合わせてパチスロマンデー!」

高橋「うわ!なんか凄いダメな人間の感じがする!」

新島「じゃあさ、お前も文句ばっか言ってないで考えろよ」

高橋「俺は別にブラックマンデーでいいし」

新島「なんだと!このゴミ野郎!」

高橋「またゴミ呼ばわりかよ!」

新島「なら、コンビ名は『パチスロ&ゴミ』にするわ!」

高橋「最悪なコンビ名だよ!」

新島「お前はツッコミ入れるたびに客席にゴミをバラ撒くのな」

高橋「なんでだよ!大問題になるよ!」

新島「それを阻止せんと俺がジャンプキックでやっつける訳だ」

高橋「どこのヒーローショーだよ!」

新島「もう許さないぞコウハシ!」

高橋「タカハシだよ!そんな間違え方されたことねーよ!」

新島「うわあ!顔がゴミと見分けがつかない~!」

高橋「うるせーよ!」

新島「会場のチビッコのみんな、高橋がどこにいるのか教えてくれ!」

高橋「だからどこのヒーローショーだよ」

新島「タモツ後ろ!タモツ後ろ!」

高橋「真横にいるだろ!」

新島「後ろってことは前の反対だから・・・北?南?」

高橋「オマエいくら何でもバカ過ぎるぞ!」

新島「喰らえっ!必殺、パ・・・」

高橋「パセリは無しだからな!」

新島「・・・・・・・・・・・・・・・・」

高橋「押し黙るんじゃねーよ!」

新島「くそぉ!チビッコのみんな!オラに元気を分けてくれ!」

高橋「お前って、本当にパクリばっかだな」

新島「もしくはオラに100円ずつ分けてくれ!」

高橋「オラオラ詐欺!?」


新島「くそっ・・・やはり俺にお前は倒せない!」

高橋「倒す気だったのかよ」

新島「俺の負けだ。コンビ名変更は無しにしよう」

高橋「・・・何、このムリヤリな流れ」

新島「これからは協力しよう!

   俺もボケるたびに一緒にゴミを撒くよ」

高橋「撒かんでいい!」

新島「なぜなら、俺たち二人合わせてブラックマンデーだから!」

高橋「オチてねーよ! 全然オチてねーから!」





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