第四十五話 連れ去られる魔法少女

 ホテル十一階の温泉から風歌さんの魔力を感じとった瞬間、私はすぐに部屋を飛び出した。


「ああ、もう! 先輩を一人で行かせるべきじゃなかった!」


 魔獣の気配も無いのに風歌さんが変身しているという事は、とうとう本性を現して先輩を襲い始めたという事だ!すぐにでも助けに行かないと!


「……みっちゃん!」


 だけど、まずは先に向かわなければいけないのは美月の部屋だ。

 なぜなら美月は風歌さんと同じ部屋に宿泊していて、念話で彼女が怪しいという事は伝えてあった。

 それなのに十一階から風歌さんの魔力だけを感じて、一緒にいたはずの美月の魔力をどこにも感じないということは、つまり……。


「────間に合って!」


 脳裏に過った最悪の想像を振り払いながら、私は全速力で走る。

 そして、すぐに美月の部屋の前に辿り着いた。当然鍵は掛かったままだ。


「この!」


 私は苛立ちながら、すぐに電撃の魔法を叩きつけた。

 電撃の魔法を叩きつけられたドアは変形して歪み、部屋の中へと吹き飛んでいく。

 

「みっちゃん! 無事!?」


 そしてドアが壊れた部屋に押し入った私は、脳裏に過ったあの最悪の光景を────



「うーん……。お姉様ぁ……あったかいですぅ……」


 目にするという事はなく……代わりにベッドの上で枕を抱いて寝言を呟き、幸せそうに眠っている美月の姿を目にするのだった。


「…………はぁ」


 呆れて物も言えない。

 一応、念のために『情報』のギフトでさっと美月の体を調べてはみたもののとくに異常はなく、本当にただ呑気に眠っていただけだ。……心配して損した。


「…………」

「ぎゃあっ!?」


 苛ついた私が電撃の魔法を軽く痺れさせる程度の威力で放ってやると、美月は絶叫を上げながらすぐに眼を覚ました。


「目は覚めた? みっちゃん……」

「え!? ……? お姉様は? うっ……なに、何で痺れてるの私……」

「何でって言いたいのはこっちの方だよ……。風歌さんには気をつけろって忠告したでしょ? それなのに何でベッドの腕で呑気に寝てるの?」

「え……そういえばいつのまに。たしか部屋に返って水を飲んで、その後急に眠く……って、まさか! 私……眠らされてた!?」


 あれほど警戒しろと忠告したのに……どうやら美月は水に睡眠薬か何かを仕込まれて、風歌さんに眠らされてしまっていたようだ。


「風歌さんは!?」

「多分、上階。一人で温泉に向かった先輩を追いかけて、今は魔力を使って何かをしてる」

「それって大変な事じゃない!? 風歌さんの正体が巴の予想通りだとしたら、今頃沙希さんは……!」

「だから急いでみっちゃんを呼びに来たの! さっさと先輩を助けに行くよ!」


 まったくもう……。

 私は「ところで身体が妙に痺れてるんだけど、何か心当たりはない?」なんて言ってる美月を無視して、まずは上階の様子を『情報』のギフトで探る事にした。


「……あった!」


 私の『情報』のギフトが温泉のどこかに隠されていたカメラを見つけ出した。

 このホテル自体がカラザの罠なのだから当然あるだろうと予測はしていたので、あまり驚きはない。

 ただ不愉快なだけだ。


 ともかく、私は『情報』のギフトを使って隠しカメラの映像を傍受する事にした。

 『情報』のギフトなら、PCやタブレットを経由しなくても私の頭の中に映像を映し出す事も可能だ。

 私は先輩の無事を確かめるために、早速、隠しカメラの映像を傍受して頭の中に展開した。


「これは……」


 十一階の露天風呂──そこには、宿気絶している先輩と、魔法少女に変身している風歌さんの姿があった。

 そして、露天風呂の入り口にもう一人見知らぬ魔法少女がいて、風歌さんと敵対している。

 あの魔法少女はたしか────


「────っ!?」


 もう一人の魔法少女の正体について考えを巡らせていたその時、私は上階をギフトで探索していたおかげで、部屋の中に空調を通って何かガスのようなものが送り込まれようとしているのに気付いた。

 

「みっちゃん! 変身して!」


 私はすぐさまクローラに変身し、美月にも変身するよう促した。

 

「な、なに突然……」

「早く!」


 


「わ、分かった」


 私に怒鳴りつけられ、美月も慌ててノクスへと変身した。

 そして、その直後……空調を通って、ガスのようなものが部屋の中へと充満し始めた。


「何この煙!?」

「その煙は催涙ガスだよ。やっぱり、このホテル自体が罠だったみたいだね……」


 ガスはあっという間に充満して、部屋の隅々にまで行き渡った。

 もし私達が生身のままだったら、この催涙ガスですぐに昏睡してしまっていたはずだ。

 先に上階の様子を探っていたおかえげで、ギリギリ変身が間に合った。

 

「それじゃあ、やっぱり……風歌さんは……」


 風歌さんが敵だった事はノクスにとってショックが大きかったのだろう。

 ノクスは悲しそうな顔で俯いている。私だって同じ気持ちだ。

 疑いはしていたけれど、先輩と同じように何かの勘違いであって欲しいと思っていた。

 

 けど、実際は違った。風歌さんは敵なんだ。


「うん。風歌さんは敵だよ……」


 私は自分にも言い聞かせるように、ノクスにそう告げた。

 その敵である風歌さん──シルフィは今、気絶した先輩のすぐ近くにいる。

 先輩が気絶しているのは多分、シルフィに何かされたからだ。


「みっちゃん! 上階に行こう! 温泉に風歌さんと気絶している先輩がいる!」

「凛々花と優愛はどうする?」

「あの二人は多分もう催涙ガスで気絶しちゃってると思う。それに起きていても風歌さんとは動揺して戦えないと思うし、置いていったほうがいいよ。まずは二人の部屋を確認して、その後はみっちゃんの魔獣に二人を守らせておいて欲しいんだけど頼める?」

「わかった。何体か魔獣を置いていく」


 二人には悪いけど、説明している時間もない。

 それに、私とノクスがこうして相談している間に、上階では風歌さんと謎の魔法少女が戦いが始まってしまったようだ。

 この部屋にも破壊音と振動、そして魔力が伝わってきている。


 ────早く先輩を助けに向かわないと!


「行くよ! みっちゃん!」

「ええ!」


 私とノクスは頷きあい、まずは凛々花ちゃんと優愛ちゃんの部屋へと向かうために、破壊したドアがあった入り口へと走り出した。


 そして、入り口をくぐり抜けようとしたその時、


「────っ!?」


 外の通路の奥からなにかの針のようなものが飛んできた。

 そして、その針を見た瞬間、私の『情報』のギフトが警告を発する。


 、と。


「攻撃!? 魔力障壁バリアを────」

「駄目! みっちゃん!」


 私は魔力障壁バリアを張ろうとしていたノクスを止めて、咄嗟に電撃の魔法で飛んできた針を弾き飛ばした。

 弾かれた針は床やテーブル、ソファーやベッドなどに突き刺さり、毒々しい紫色の液体をそれらに滲ませせていく。

 さらに、刺さった場所からは煙と異臭が漂っている。


 この煙、それ自体も吸ってはいけない──と私の『情報』のギフトがまた警告をしている。

 まずい……敵が毒針を飛ばすたびにこの煙が広がってしまうのだとしたら、このまま狭い部屋の中で戦うの危険だ!


「みっちゃん! こっち!」

「クローラ!?」


 私はノクスの手を掴んで走り出し、そのまま部屋の窓ガラスを突き破ってホテルの外へと飛び出した。

 宿泊していた部屋はホテルの十階部分に相当し、生身の人間なら即死する高さだ。けど、魔法少女ならばこの程度の高さは何の問題もない。

 実際、私達は傷一つつく事なく、無事に地面に降り立つ事が出来た。


「やられた……!」


 むしろ問題は、先輩のいる十一階の温泉から遠ざけられてしまった事だ。

 けど、だからといってあのままあそこにいたら、私達は逃げ場の無い密室で針から滲み出た毒の煙を吸い込んでしまっていた。

 あの毒は私の『情報』のギフトによれば魔法少女にも有効だ。外に退避する以外の選択肢はあの場では無かった。

 そうと分かっていても、こみ上げてくる焦りと悔しさが抑えきれず、私は思わず血が滲むほど唇を噛みしめてしまった。


「クローラ! 上から誰かが来る!」

 

 ノクスが私達がいた部屋の方を見て叫んだ。


 私も顔を上げて部屋の方を確認すると、十階の窓からはおそらくさっきの針を発射してきた張本人が飛び降りてきている最中だった。

 普通の人間なら即死する高さを、平然と飛び降りる紫色のローブに身を包んだ少女──当然、魔法少女だ。

 

「……咄嗟に電撃で弾くとはな。魔法障壁バリアなら毒が侵食していたものを……。その分析能力がお前のギフトか?」


 やっぱり、こいつが毒針を飛ばしてきた敵……!

 紫色のローブに身を包んだ魔法少女は私達に話しかけながら、フードを下げて素顔をさらけ出した。


「なっ……!?」

「その姿……!」


 そして、その素顔を見た私とノクスは思わず絶句してしまった。


「大人しく針を喰らっていれば楽だったのにな。私もお前たちも──」


 異形──そう形容するしかない。

 怪しく生き物のようにうごめく紫色の髪に、蛇のような瞳。そして、腰から蠍の尻尾のようなものを生やしたその姿は、魔法少女というにはあまりにも異形すぎた────




───────────────



 

 首尾良く日向沙希──いや、日向勇輝を『風』のギフトで無力化する事が出来た私の前に、『マジカル・バレット』と名乗る白い外套の魔法少女が現れた。


 マジカル・バレット、それに手にした二丁拳銃……たしか、こいつは────


「さあ、俺にも色々と喋ってもらうぜ!」


 バレットの二丁拳銃の銃口から二つの弾丸が発射された。


 当然だが、発射されたのは普通の弾丸じゃない──魔力が篭ったいわば魔弾だ。

 魔法少女といえど当たれば多少のダメージはある。だが、所詮は多少のダメージでしかない。

 例え魔力の篭った弾丸であっても、魔法少女が相手では普通の人間相手のように一発当てれば致命傷という事はまずありえない。

 なぜなら概念体と呼ばれる魔力で構成された肉体を持つ魔法少女は、一定量の魔力、もしくは何らかの概念が付与された攻撃がダメージとして蓄積しない限りは変身を解除されないからだ。

 

 それに発射された魔弾からはそれほどの魔力も感じないし、たった二発だけだ。

 たとえ命中したところで大したダメージにはならないだろう。

 だが、私は警戒を怠らず、ギフトの『風』で二発の弾丸を逸らして回避した。

 魔力がそれほど感じられないという事は、ギフトによって弾丸に何らかの効果が付与されているかもしれないからだ。


 私の風に弾かれて後方に飛んでいった弾丸は、風呂の床のタイルに命中した。

 そして、私の予想通りに弾丸は付与されていた効果を発揮して、命中したタイルの床に煙を発生させた。

 やはり、ただの弾丸ではなかった。煙を発生させるのがバレットのギフトなのか?

 いや、まだ判断するには材料が足りない。バレットの感情を揺さぶって、探りを入れなければ。


「……けほっけほっ! もくもくと煙を巻き起こすのが君のギフトなのかなー? フフ、手品みたいで面白いねー。他にも何か出来るなら教えてよー」


 私はいつも沙希達にしていたような口調で軽口を叩き、バレットを煽った。

 敵であるバレットにあえて話しかけたのは、どんな反応を返ってくるのかを観察すれば自ずと性格と戦い方が見えてくるからだ。


「ふん……。煽って冷静さを失わせようって魂胆が見え見えなんだよなぁ……」


 だが、そんな私の狙いは読まれていたようで、バレットに鼻で笑われてしまった。


「お喋りはいいが、後ろに気をつけたほうがいいぜ」

「────っ!」


 バレットに言われて後ろ振り向くと、背後から弾丸がカーブして私へと迫ってきていた。

 煙を巻き起こしたのは片方の弾丸だけだったようで、もう片方の弾丸は軌道を変えて周囲をぐるっと一周して、時間を置いて再び私目掛けて追尾してきていたのだ。


 避けきれない──私は咄嗟に魔力障壁バリアを張って弾丸を防御する。

 付与された効果は軌道を変える事だけだったようで、弾丸自体には大した威力は無かった。


「くっ!」


 だが攻撃は防げたものの、立ち止まって防御した事で大きな隙が生まれてしまった。

 その隙をバレットは見逃さず、私に向けて二丁の拳銃を連射して追撃する。


「そらそら! どんどん行くぞー」


 私は煽りに言い返す暇もなく、魔力障壁バリアを張り続けて攻撃を防ぐ。

 だが、本物の拳銃と違って再装填の必要もないのか、二丁の拳銃から止めどなく弾丸が発射され続けていて、弾切れになる様子がまるでない。

 追尾していたもう一発の弾丸を私にわざわざ教えたのは、防御するために止めた私をこうやって銃弾の雨に晒す事が目的だったようだ。


 その事に今更気づいた自分の迂闊さを呪いながら、次にバレットが何を仕掛けてくるかを予測する。

 魔力障壁バリアはダメージを防ぐ事は出来るが、付与された効果までは防ぐ事は出来ない。

 だとすれば当然、バレットはそろそろ連射した弾丸の一部に何かしらのギフトの効果を付与してくるはず。


「────っ!?」


 そして、その予測はすぐに的中した。

 降り注ぐ弾丸の雨の一部を魔力障壁バリアで受け止めた途端、私の全身が痺れ始めてしまった。


「あっ……ぐっ……」


 これは電気? いや、攻撃を受けた相手を直接痺れさせるような効果か?

 いずれにせよ、私は痺れによって全く身動きが取れず、銃口を向けているバレットを睨みつける事しか出来ない。


「もらった!」


 バレットは痺れて動けなくなった私に銃口を向け、さらに弾丸を発射して追撃をしてくる。

 幸い、魔力障壁バリアはまだ展開できている。だが、次に発射された弾丸には、一体どんな効果のギフトが付与されているか分かったものじゃない。

 このまま魔力障壁バリアで防ぎ続けるのは危険だ。


 そう判断した私は魔力障壁バリアを一旦解除し、ギフトの『風』をプロテクターのように全身に身に纏った。


「お!」


 魔力障壁バリアではなく、風のプロテクターによって弾丸が逸らされたのを見て、バレットが少し驚いたそぶりを見せた。

 これなら直接触れているわけではなく、風で攻撃を逸らしているだけだ。

 だから魔力障壁バリアの時のように弾丸に何らかの効果が付与されていても、私に影響はないはずだと予測したのだが、実際それは正しかったようだ。

 先程の弾丸による痺れ以外、私の体に何の不調も変化も感じられない。


「ほう、そうくるか。なら俺は時間をかけてお前の風の防御を突き破る威力になるように魔力を弾丸に込めるとしようかな。魔力障壁バリアと違ってその風は逸らすだけが精一杯みたいだからな」


 バレットはそう宣言し、私に銃口を向けたまま弾丸に大量の魔力を籠め始めた。

 たしかにこのままだと彼女の言うとおり、痺れて動けない私は風の防御を突き破る威力の弾丸をまともに受ける事になるだろう。


 ────そう、

 

「あ……?」


 バレットが目の前の光景を見て、口をぽかんと開けた。

 私の姿が薄くなり、目の前で消えていこうとしているからだ。


「……風で光を屈折させたのか? けど、そこから動けないなら関係ないな」


 バレットは軽く舌打ちした後、消えていく私を銃撃する。

 だが、弾丸は私に当たる事はなく、風呂の床のタイルに穴を穿つだけの結果に終わった。


「はぁ!? 馬鹿な、動けるわけが……いや、そういう事か!」


 バレットは慌てて倒れている沙希へと駆け寄ろうとするが、もう遅い。

 既に私は身体に纏った風でしびれた身体を無理矢理動かし、沙希の元へと駆け寄っていた。


 私の目的は最初から沙希ステラの確保──ここで無理にバレット戦う必要は最初からない。


「正解でありますよー、魔法少女のおまわりさん♪」

「……テメエ!」


 私が敬礼の仕草でそう煽ると、バレットは今度こそ怒りを露わにした。

 挑発で完全に頭に血が上ってしまっていて、私がついさっきまでいた場所にを一つ落としている事にも、バレットは気付かなかった。


「後はその子達と遊んでてねー」

「なっ!?」


 私に言われてバレットはようやく宝石の存在に気付き、足元に目を向けた。

 だがもう手遅れだ。宝石から魔力が溢れ出し、魔獣が生まれ始めようとしている。


「こいつは……! 今朝、海で見た魔獣もこうやって発生させてたのか!」

「便利でしょー? こうやって逃げるのにも使えるしー。それじゃあ、沙希ちゃんが湯冷めしたらいけないから、私はこれで」

「ふざけんな! 戻ってこいコラ!」


 バレットは苦し紛れに私に向かって弾丸を放つが、身体を覆う風に逸らされて一発も届かない。

 そうしているうちにバレットの足元の宝石から魔獣──『グール』が五十体ほど生まれ、彼女を襲い始めた。

 グールは弱いが数だけは多く、時間稼ぎには持って来いの魔獣だ。


「こんなの瞬殺してすぐに────」

「追加の置き土産もあるよー」

「な!?」


 私はさらに追加の宝石をバレットに放り投げ、そこから石像の魔獣『ガーゴイル』を召喚した。

 ガーゴイルは石の翼を大きく広げて飛び上がり、空中からグールと共にバレットに襲いかかっていく。

 これで数分は時間が稼げるはずだ。私は怒り狂うバレットに背を向けて、『風』に乗って浮遊を始めた。


「じゃあ、今度こそお別れだね。お勤め頑張ってねー。おまわりさん♪」

「ぜってえ逃がさねえからな! 覚悟しとけよ!」


 バレットの負け惜しみを聞き流し、私は気絶した沙希を連れてホテルを後にした。

 まだ身体の痺れは取れないが問題はない──目的だった沙希の回収は達成した。

 

「ようやく……終わった」


 なんとか目的は果たせたものの、バレットは強敵だった。

 深い大きな溜息を出した途端、痺れの残った私の体に精神的な疲労がどっと押し寄せてきた。

 私は疲労で重くなった体をなんとか風で運び、ホテルから近くの森の中へと逃げ込んだ。






 ────多分、この時の私はバレットとの戦いの疲労と身体の痺れによって、かなり注意力が落ちていたのだろう。

 そのせいで、普段は気付く事が出来るはずのの稚拙な尾行にも気付く事が出来なかった。




 私は尾行している二人に気づけなかった事をこの後、死ぬほど後悔する事になる。

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