第2章 万物の理論
第17話 お願いがあるの
ドイツの空港はレイが思っていたよりも静かだった。
指定された空港内の待ち合わせ場所には、背の高い男性がいた。
「えーと……Guten Tag.」
「Hello.
I am Thomas.
Are you Rei?」
「Ja,ich……あれ、英語か
Yes,I am Rei.
Nice to meet you.」
「Freut mich!
Wie geht es dir?」
「いやドイツ語か……Danke.Es geht mir gut.」
その男性はいかにも研究者といった容姿だった。
彼はレイのことを甲斐教授から全て聞いているということ、スマートフォンなどの通信機器はここで預かるということ、これから国際便に乗ってとある研究所に行くことを、ゆっくりなドイツ語で伝えた。
レイはその半分も理解できなかったが、されるがまま、従った。
降り立ったのは、ノルウェーだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます