第16話 恋の予感?
「はい、ありがとうございます。」
素敵な笑顔で店員さんは少し大きめに盛ってくれたアイスクリームを智亜美に手渡した。
「いつもありがとう。私大盛りだぁ~い好きだよ」
嬉しそうにアイスクリームを受け取る智亜美。
「あっ…そう言えば気になってたんだけど君って咲の友達の子だよね?」
ヨシオは智亜美に話し掛けた。
「うん。前にも来てたの覚えててくれたの?」
「ちょうどあの時に話をしてたんだよ~」
「名前も聞いたもん。ヨシオ君でしょ?」
驚いた表情でヨシオは智亜美を眺めた。
「う、うんマジで?俺、気付かれてないと思ってたよ」
「それに咲も変わってたから人違いだと困るなと思って声もかけられなかったよ」
「ところで今日は君一人なの?」
ヨシオは智亜美に問い掛けた。
「うん。そうだよ~ちなみに私の名前は智亜美だよ~ヨシオ君」
「あっよろしくね。智亜美ちゃん」
少し照れた感じでヨシオは智亜美に挨拶をする。その姿はなかなかのイケメンであり、可愛くも感じられた智亜美であった。
「今日さ、もうすぐバイト終わりなんだけど智亜美ちゃん用事あったりする?」
「ん~晩御飯までは時間あるよぉ」
アイスクリームをペロペロと舐めながら智亜美は答えた。
「じゃあさ、もしよかったら少し付き合ってくれない?」
緊張した顔でヨシオは言った。
「わかった~じゃあそこのテーブルで座って食べてるね」
そう言って智亜美はテーブルにつき、アイスクリームの二段目へと突入していた。
な…なんなんだこの見たことのない展開は!
作者また思い付きだけで、処理できるのかぁ?
「おまたせ~ごめんね待たせて」
爽やかな笑顔で駆け寄るヨシオであった。
「ううん、今来たところ」
ヨシオは「えっ?」って顔になる。
「いやぁ一度言ってみたかったんだよぉ~あははは」
「な、なるほどね」
あまりの不意打ちにヨシオはすこし動揺しているようであった。
「智亜美ちゃんだったっけ?」
「うん」
「智亜美ちゃんは何歳なの?」
「ふぇ?私は咲と同じクラスだよ~?」
「えええ~っ!?」
ヨシオは思わず大きな声をあげてしまった。
「そ、そうなんだ。智亜美ちゃん童顔だからもっと若いのかと思っちゃったよ」
「いいもん…慣れてるから気にしないもんねっ」
そう言いながらも頬っぺを膨らませ、口を尖らせる智亜美であった。
「実はね…」
真面目な表情になった智亜美が話しはじめる。
「誰にも言っちゃダメだよ。これには訳があるんだ」
「ある日遊園地に遊びに行ってた時にね、黒ずくめの男達の取引現場を目撃しちゃったんだ」
「夢中で見ていたら、黒ずくめの仲間に見つかってさぁ」
「そして毒薬を飲まされたんだぁ」
「そして目が覚めたら…」
ヨシオは飽きれ顔で答えた。
「バーロー! 眼鏡でも買いに行くかい?」
なかなか付き合いの良いヨシオであった。
「あはっバレタかぁ」
智亜美もニコッと微笑む。
「まぁ冗談は置いといて、実はね…ちょっと相談があるんだよ」
ヨシオは真顔になって智亜美を見つめる。
とりあえず続く…
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