第2話 一時の時間

 仮面をつけて、違う自分を演じてきて2年目。なにもなく過ごせた。

  今日もそんな日常。と、思っていた。けど違った。

「突然だが、新入生を紹介するぞ」

先生がそんなことを言うと、教室が、ざわめきだした。これを止めるのも、仮面の私だ。

「静かにしてください。」

みんな静かになった。

先生はまたしゃべりだす。自分も本当は、みんなと話したい。けどその思いは、心の奥底にかくす。

「楽さんはいってきてくれ」

と、先生が合図すると、世の中で言ういけめんというものが来た。

教室は、うるさくなる。一時の時間だけ私の仮面が、はずれた。

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