第2話モテない男子の誘い方

ぼくが、初デートに選んだ場所は

上野の博物館だ。

高校生で博物館デートだなんて、

自分のへどろ具合がちゃんと

炸裂していると 自分でも思う。

まぁ 良くいえば ませてるだろう?



ぼくは メールで 

一緒に出掛けませんか?と

ある日 気がついたら打っていた。

ぼくのような人間が 

やってはいけない行為だと

分かってはいた。

まぁ まず 

自分が人間であることですら 

自分で信じたくないという状況でもある。

そんな ぼくが なぜか 

こんなことをしてしまった。

これが恋というモノなのかな?(笑)

それとも ヤバイ薬でも

やってしまって 

体が勝手に動いたのかな?

まぁ どっちにしろ 

そのメールを送ったというのは 

事実であった。


彼女から いいよっと返信が来た時

ぼくは嬉しいという気持ちと同時に 

本当にヤバイ薬でもやってしまったのかと思った。

もしかしたら 自覚がないほど薬を

使ったのかもしれないと思った。

まぁ 

そんなことはあり得ないのだけれどね。

ぼくは 小さい頃から勉強は 

中の上か 上の下くらいで 

そこまで困ったことはなかった。

自分でいうのも変だが 

学校では 優等生である。

性格も クソ真面目で卑屈で 

まわりからはつまらないと言われてきた。

そして、両親は共働きではあるが 

それでもお金が足りないため、

お小遣いとかもあまりもらったことが

なかった。

こんな クソ真面目でお金がない

ぼくが薬をやるわけないんだ。

まぁ だから 

薬でおかしくなったという可能性は 

ほぼゼロだろう。

よって これが恋なのだと思った。

これが恋だと感じるのにも 

消去法で 

これは違う これは違う と考えた

結果 決まったというのも 

ぼくらしい(笑)。


いいよっと彼女からの返事のあとに 

彼女から どこに行く?と連絡が来た。

ぼくは 

嬉しさからニコッとしてしまった。

まぁ まわりから見ると 

にやけて見えるのだろうけどね。

ぼくは 小さい頃から 

本当に楽しくて 笑っているのに 

にやけていると思われてきた。

にやけに関しては 

アンバサダーになれるくらいだ。


ぼくは どこに行くか考えた。

今まで 

ぼくはデートという事をしたことがない。

そのため どこがいいか 

ネットで調べてみた。

そしたら 水族館など色々出てきたが

入館料がとても高かった。

ぼくにとって 1000円以上の支出は、

ぼくが小学生の時に給食のおかわりを

禁止されたときくらい辛い。

ちなみに ぼくが好きだった

給食のメニューは きな粉揚げパンだ。

きな粉揚げパンの日は 

だいたい 一緒に 

ワンタンスープが出てくる。

まぁ 話が逸れてしまったが

無料で楽しめる場所がないかと考えた結果 博物館になった。

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