第10話 竜の家族! (2)
だから今回も
「レビィア~、いいのよ~。リムの件は~。母が町までいって何かを購入してきますね~。だからリムも、もう少し待っていてね~。直ぐに帰ってきますから~」
でもいくら
それまで妹のリムにお城で我慢をするようにと優しく告げてくるのだ。
だから今の今迄、気落ち落胆して、自分の肩を落としながら嘆いていたリムも満身の笑みを浮かべながら。
「は~い、母上、わかりました。リムは良い子にしてお城で待っていますから。やった~、やった~」と歓喜する。
でも長女の
だって先程、
いくらリムが、お腹が空いたと嘆き、不満を漏らそうが。お母様はリムの事など放置すれば良いのです。
お母様もリムの事は放置していれば良いのに……。そうしないから
「はぁ~」と、今回も大きな嘆息を漏らしてしまうのだった。
『う~ん、それにしても困ったな……』
だって我が家の財政難の原因は、本当はリムの我儘が原因と言う訳ではなく。
そう我が家の大黒柱……。黒竜王や竜魔王と世に謳われ恐れられた
お父さまを失ってから、外からの収入原を一切持たない我が家は遅かれ早かれ……。
そうお父様が残してくれた財宝がいくら沢山あったとしても何時かは底をつくと言う事になります。
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