第9話 竜の家族! (1)
【レビィア】
「はぁ~」と。
『グル、グルルル』で御座います。
そう
でも
「お母さま~、リムはお腹が空きました~」
だから姉の
「リム我慢しなさい。お父様が残してくれた財産も後少し。残り僅か……。後少しで底が尽きそうだから財宝の方は本当に大事な時に使用しないといけません。分りましたか、リム?」
自分のお腹が空いた。お腹と背中がくっきそうだと嘆き、不満を漏らす未だ甘えん坊の妹へと、姉の
「えぇ~~~! でも、お姉さま!? リムはお腹が空き過ぎてもう我慢ができません」
リムは姉の
「それでもリム! お昼は我慢! 夕飯までは我慢をしなさい!」
だけど姉の
「えぇ~! そんな~、殺生な~! リムは昼食を抜いたら~、姉上とは違って~。お腹と背中がひっいてしまいます~。だから姉上~! 何かしら~、リムに昼食を用意してください~」
まあ、こんな感じです我が家の妹様は……。
いつも通りにお腹が空いたと駄々をこねるばかりで御座います。
我が家の財産……。
そう若くして他界をしたお父様が残してくれた数々の宝剣、宝玉、金貨に銀貨、銅貨……。
その他にも異世界の変わった宝物……。
まあ、我が家の財産の方は先程、
リムは我儘ばかりを言っては、姉の
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