東巌子

■概要


 醜怪な面相の老人。主に黄土色の衣装を身に着け、その腰帯を長く二尾のように流す。手には棒きれのような杖を持つが、その先端にはばね仕掛けの刃が隠されている。


 その正体は白子アルビノかつ紫外線アレルギーの少女。日光から身を守るために保護材を身にまとい、それをごまかすために老爺を演じている。色素がないため肌も髪も白く、瞳は血の色を映して赤い。


 長く山中で一人暮らしをしていたが、李白と辛悟の訪問を機に人恋しさに駆られて下山する。男女の別は理解しているが頓着しない。そのために辛悟を悩ませる。

 七弦琴の演奏に長ける。


 のちに「黄琴楽士こうきんがくし」と呼ばれるようになる。


■登場回


「幽人対酌」

「天衣無縫」

「比肩相如」

「岷山隠棲」


■風評


李白「あんな醜いジジイがうら若き乙女に若返るとは、世の中広いのぅ」

辛悟「たまに寝床にまで潜り込んでくるのは勘弁してほしい……」

嫦娥「やっぱり弟子になってはくれないものかねぇ」

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