陽炎の森8 江戸へ同行するのは笑美に真一朗、尚にメイである分かったなと義清がいうと、みん
陽炎の森8
江戸へ同行するのは笑美に真一朗、尚にメイである分かったなと義清がいうと、みんなが承知つかまりましたと頭を下げたのです、殿にそなたの事を知らせたら、
是非にも会いたい、江戸へ来るのを楽しみにしているとの事であった、江戸へはそなたの持っているものはもって行ってはいけない、バテレンの信者と疑われる、
事大であると言ったのです、
一週間後、姫がすっかり良くなったので江戸へ旅立つ事にしたのです、古河から江戸までは約17里(70km)でゆっくり行って3日の距離である、日光街道路を行く、
のだが比較的整備された街道なのです、姫が始めての旅なのか歩く速さが早いので、そんなに張り切ると足を痛めますよ、ゆっくり行きましょうと声をかけると、
そうかと振り返ったのです、
姫と呼んではまずいので私はこれから父の1文字を取って、村上清之進と名乗る事にする、みんなよいなと言うので、分かりました、清之進様というと、うんと姫が、
返事をしたのです、尚が今日は杉戸宿まで行きましょう、約5里の道のりですといったのです、20㌔かあ歩けるかなと呟くと、尚があら真一朗様は歩くのが苦手なの、
ですかと笑うので、
私のいた時代では便利な乗り物があって、ほとんど歩かなくても済んだんだよと答えると、お侍のゆう言葉ではありませんよと、みんなが笑ったのです、
3里位歩いたところで、足がいたくなったので、清之進様すこし休みましょうというと、よかろう、あそこに茶店があるので昼にしょうと、峠の茶店に入ったのです、
老婆がいらっしゃいませと言うので、お茶とだんごを4っと頼んだのです、竹の皮に包んだ握り飯を取り出し、真一朗が頂きますというと、姫が何と申したのだと、
聞くので、そうかこの時代はそんな言葉はないんだと気ずき、私のいた時代では頂きますといって食事をするのですと答えると、なるほどそうかと、今で言う、
と馳走になると言う意味だなと言ったのです、
老婆がお茶とおだんごを出し、この先の峠の降り口は気をつけるだ、時々追いはぎがでるらしい、役人に言っているのだが、とんと、かかりあって貰えねえだと、
言ったのです、そうか気をつけようと答え、ここから杉戸宿まではどれくらいだと聞くと、
後2里くらいだべ、今から行くと日が暮れる前には余裕でつけるよといったのです、さあ行きましょうと席を立ち峠を降りていったのです、こんもりとした杉山、
まできた時、尚が先に誰か潜んでいます気をつけてくださいと言ったのです、真一朗が石を二つ手にもち、杉の木の根元に投げつけると、ガッンと音がして男が、
転がるように道に落ちてきたのです、
いて~、なにをするんだと言うので、はははは、あんな所へ隠れているので、イノシシかと思ったよと笑うと、5~6人の男達が出てきて、命がおしければ、
みぐるみ脱いでおいていけと頭目みたいな者が言ったのです、持っていたも一つの石を左の山へ投げると、ギヤーと言って弓をもっていた者ずころげ落ちてきた、
驚いている頭目めがけて走り、上段から刀を振り下ろすと、ギヤーと言って頭目が前のめりに倒れたのです、他の者が逃げようとするので、動けば切るぞと言うと、
立ち止まったので、こちらに来て座れと命令すると、へいと言って目の前に座ったのです、
お前達の頭目だろう、起こしてやれというので、一人が起こすと、上段から切られたはずなのに、血が出ていません、後ろに回り、カッを入れるとピク~ッと目が、
覚めたのです、皆が唖然としているので゛、切っ先跡5寸腕を伸ばしておれば真っ二つだったな、命拾いしてよかったか、それとも真っ二つになったが良かったか、
というと、恐れ入りましたと平伏したのです、
清之進様全て終わりましたというと、いつもながら見事である、ご苦労であったと姫が言ったのです、ところで杉戸宿に知り合いはいませんかと聞くと、
杉戸は天領地にて内藤様の陣屋があり、知行地の用人、山田様とは顔見知りだがと言うので、それでは杉戸宿で商いの鑑札をお願いしたのですがとぞ言うと、
なに、そなた杉戸宿で商いをするつもりかと聞くので、いえ、それがしではなく、この者どもで御座いますと答えたのです、頭目名前は何というと聞くと、
徳之助でごぜえますと答えた、それではこれより、武蔵屋徳之助となのり、杉戸宿で便利屋をひらくのだと言ったのです、便利屋とはなんですかと聞くので、
頼まれれば大工仕事から家の掃除まで何でもやるから、便利屋だよと答えたのです、
杉戸宿につくと、古着屋に立ち寄り6人分の古着を買い、着替えるようにいった、売りに出ていた店を買い入れ、姫は用人から鑑札を貰い、徳之助に渡した、
これでまっとうに生きるのだと言ったのです、わかりましたと徳之助は平伏したのです、
それでは我々は旅籠にいきましょうと、杉戸屋という旅籠へ泊まる事にしたのです、部屋に案内されると、姫がそなたは物好にはあきれるぞと言うと、ああゆう、
ふうにしておけば人に悪さをする事もなくなり、姫様に感謝する事でしょう、いずれは姫様の役に立つ事もあると思ったのです、
そなたらしいの~と姫がうなずき、それでは温泉にでも入ってくるかと言うので、その格好では男湯に行かなければなりません、女物の着物へ着替えください、
といい、女物の着物に着替え、尚、メイと温泉にいったのです、温泉に浸かり、しかし、真一朗殿は不思議な御仁だなあ、悪人もたちまち善人になるから驚くよ、
というと、
ほんに不思議な人ですねえ、真一朗様がいれば今回の柳生の陰謀もついえるでありましょうとメイが言うと、そうだね、お前達にも苦労な事だが宜しく頼むと、
笑ったのです、
、
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