第14話 プロとして

魔王がじいが運転する車で、家に帰ってきました。

魔王の居城の前は、2台くらい車が止められるスペースがあります。

悲劇(喜劇?)はその時起こりました。

じいが、車をバックさせます。

ぴいーぴーぴー(バック音)

直後に、がつん

小さな衝撃がはしりました。

どうやら、なにかにあたったようです。

じいが、降りて確かめると

後ろにタクシーが止まってました。

「やったか、悪いな……」

とじいが、ぶつけたタクシーの運転手に言いかけた時です。

バン!

助手席の扉が急に開いて、魔王が飛び出てきました。

そして、つかつかと運転手に向かいます。

今回はじいが、バックでぶつけたし、相手は停車中です。

いくら、魔王でも、謝ると思っていました。

魔王「おい」

運転手「はい?」

魔王「お前な」

「は、はい」

なぜか圧倒的に高圧的な魔王が、怯えた運転手に言いました。


「おまえもプロなら、このぐらい回避できなくて、どうする!」

「は、はい」

「ごめんなさいは?」

「ごめんなさい、今度は回避します」

「よし!」


どちらも、車が壊れなかったのが救いですね

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