opening 4
ネ「ふぃ〜、緊張した〜
でもキースさん良い人そうだし、これからも頑張れそうだ!」
イ「そうだね、ご飯も美味しかったし」
ネ「っと、向こうが騒がしいな?
あの部屋は……遊戯室?」
グ「これで三連勝だぜぇ?
どうやって払うつもりだぁ? マクロンちゃんよぉ!」
ネ「賭け事、ブラックジャックかな?
どう考えても平和な勝負じゃなさそうだけど……」
グ「あ〜あ〜、前回の分も返してもらってねえのになあ
どうしてくれんのかなあ?」
マ「……」
グ「ま、俺は部下に優しい男だからなあ
……一晩でチャラにしてやっても、いいけど?」
ネ「な……!?」
グ「頭のいいマクロンちゃんなら、この意味わかるよな?」
マ「……ぐすっ」
ネ「おい、ちょっと待てよ!」
グ「あん? 誰だよ、お前
見ねえ顔だな、新人か?」
ネ「そうだよ、でも、んなこと関係ねえ!
その娘が嫌がってんだろうが、今すぐ離れろ!」
グ「おいおい、なんか勘違いしてねえか?
俺は被害者だぜ」
ネ「だからって、困ってる女に身体を求めるなんて
非道にもほどがあります!」
グ「……お前、名前は?」
ネ「ネイブ、ネイブ・エドワズですけど」
グ「ネイブか……
自分のに落とし前をつけるのは当たり前、だろ?」
グ「まあ、お前が彼女の肩代わりをするってなら
やめてやってもいいけどな?」
ネ「……それでいいんですね、わかりました
だからその人から離れてください!」
グ「ふん、こいつはとんだお人好しだな
さて、何をやってくれるのか……」
ケ「そこまでにしとけよ、馬鹿」
マ「?」
ネ「!?」
グ「ああん? なんだよケティ
今さら先輩風吹かしにやってきたのか?」
ケ「は? 目障りだからやめろっつってんだよバーカ
どうせそうやってカモを増やそうって魂胆だろうが」
ケ「んで、そっちのアホそうなツラの新人も
身の程も知らずに喧嘩売るなんて気持ち悪いことやめとけ」
ネ「口を挟まないでください! 俺は大丈夫ですから!」
ケ「そいつが、第三班の副班長だったとしても?」
ネ「……はい?」
グ「どうも、君の人事権を握ってる副班長のグロキアだ
これから、よ・ろ・し・く・な?」
ネ「うぐ……副班長だからといって、やっていいことと悪いことが……」
グ「お? まだそんな口が聞けるとはな
いいぜ、そっちがその気なら骨の髄まで啜ってやる」
ケ「やめろっつってんだろ、馬鹿
……んで、そっちのも新人?」
イ「イーリです、初めまして」
ケ「どうも、第三班のケティ・ヴァッカルよ
そいつと違って私はヒラの隊員だから、気ぃ張らなくていいから」
ケ「せっかく会っておいてなんだけど、私眠いわ
どうせ明日のパーティでまた会うでしょうし、続きはそん時で」
ケ「てめえらももう寝ろよ
もしこれ以上安眠妨害したら、喉笛潰すから」
(音)
グ「ちっ……どこまでもスカした女だぜ
ああそうだ おい、そこの糞餓鬼」
グ「明日からのここでの生活、何が起こるか楽しみにしとけよ」
(音)
ネ「くそっ、なんなんだよここ
下衆野郎がいるし、止めようとしたらアホ面呼ばわりされるし」
マ「あ……あの、ネイブくん」
マ「助けてくれてありがと
ごめんね、かっこ悪いとこ見せちゃって」
ネ「あ、マクロンさん、でしたっけ?
大丈夫ですか? 乱暴なこととかされてないですか?」
マ「いや、ほんと大丈夫だから
わりといつものことだし」
マ「あの人、口は悪いけど……ってか性格も悪いけど
でも本当に手をあげたりはしない人だから」
ネ「は……はあ……」
マ「最後もあんなこと言ってたけど
いじめとか見たこともないし、いい職場だから」
マ「まあ、私が事務員で命張ってるわけじゃないから
そう思えるだけかもしれないけど」
マ「とにかく、明日から一緒に頑張ろうね」
ネ「よろしく、おねがします」
イ(今さっきまさにいじめを目撃してた気がするんだけどなあ……)
マ「それと、イーリちゃんだっけ
街の外からやってきたって聞いてるよ」
マ「いろいろ不慣れかもしれないけど
わからないことがあったら私に聞いてね」
マ「じゃあ、私は今日の活動報告書出してくる!
おやすみなさい!」
ネ「いろんな人が……いるんだなあ」
イ「そだね、これから大変だなぁ」
ネ「ま、イーリも負けず劣らず変なやつなんだけどね……」
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