第7話 ネトカノ
ネットで彼女を作る。
普通に考えれば悲しく、寂しいやつだ。
しかし、俺はモテた経験がほぼゼロ。ていうかゼロ!
そんな俺だからこそ警戒心は強く……
大地『いやいや、付き合うって……お互い何も知らないのに』
なな『付き合ってればわかってくるよ』
軽いな……
こうなったらリア友に相談だ。
…………リア友?友達?
まあいい。クラスのやつに聞いてみよう。
大地『ネットで知り合った人に告られたんだが、どうすればいい』
さあ、皆なんと答えるか。
実はネットで恋愛は二度目だ。それを知っている皆ならきっと批判するはず……
あや『いいんじゃない?』
Abe『付き合って見ればwww』
ひっち『おめでとう!』
…………………………
肯定すんのかよ!
もういい!付き合ってやんよ!
大地『わかりました。今後よろしくお願いします』
なな『うん!よろしく』
さあ!これから俺のネト充ライフのはじまりだぜ!
翌日
大地『いますか?』
なな『いるよ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡』
なんかすっげーハート来たんだけど!?
大地『話ませんか?』
なな『いいよ』
更に翌日
大地『聞きたいことあるんですけどいいですか?』
なな『なぁに?』
なぁにって使う人いるんだ……
大地『俺のこと好きなんですか?』
まあ、好き以外の理由で告る事なんて、ドッキリでしかない。
そのドッキリの可能性があるから聞いたんだけどな。
…………………………
返信こない!
更に翌日
なな『うん。好きだよ(照)』
やっと返信きた……
って、好きなのかよ……ネットだけの付き合いでよく言えるな……
でもよく考えたら……俺モテないし……
………………
好きって言われたら好きになっちゃうじゃねーか!
大地『俺も好きです!』
………………
返信こねー!
今日は夜になっても待とう…………
…………そう思ったが寝てしまった。
更に翌日
「あれ?」
どこを探してもタブレットがない。
「母さん、俺のタブレットは?」
「おめー最近夜遅くまでやってっから暫く預かる」
ええ…………
これは……夜まで待つか……
…………寝てしまった。
一週間後
「やっとできる!」
俺はタブレットの電源入れ、例のコミュニケーションアプリを起動した。
すると、ネトカノとのやり取りのところが……
なな『起きてる?』
なな『どうしたの?』
なな『ねぇ』
ヤバイ。返信しねーと。
大地『遅れてすみません』
これで返信が来るだろう。今日は週末だし。
……………………………………………………………………
それから返信が来ることはなかった。
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