第6話 ネッ友
「適当な相手と適当に話して暇つぶししよう?」
俺はあるアプリを見つけてインストールした。
プロフィールを設定して始めるようなので設定を始めた。
名前は……下の名前でいいか。年代も設定できるのか。十代だな。
アイコンも設定するのか。別に顔でいいか。
そんな感じで始めたアプリ。いざ話をしてみる。
………………
自分から話しかけるのは無理だ。
俺が悩んでいるとブゥゥと通知音が鳴った。どうやらメッセージが来たみたいだ。
なな『話しませんか?』
女性だ。年代を見ると十代で、同年代だ。
大地『いいですよ。何はなしますか?』
なな『何処住みですか?』
住所を聞いてきた。なにこれ怖い。いや、県だけでいいか。
大地『秋田県です』
これだけなら大丈夫だろう。
なな『そうなんですか。遠いですね』
遠いのか?気になるな。
大地『何処ですか』
なな『北海道です』
いや近えじゃんか。
なな『何歳ですか?』
歳を聞いてきたか。これは別に隠す必要もないだろう。
大地『十四歳で中三です』
なな『そうなんだ〜。わたしは十七で高二だよ』
なんだ?急にタメ口に。そっか。この人歳上なのか。
なな『彼女とかいるの?』
ストレートにきたな。嫌味言ってんのか。
大地『いませんよ』
なな『嘘だ〜。こんなにイケメンなのに』
マジで馬鹿にしてんのかよコイツ。
大地『イケメンじゃないですよ』
なな『イケメンだよ〜。モテるでしょ?』
ねぇ、コイツマジでなんなの?
大地『モテませんよ。嫌味言ってるんですか?』
なな『本気だよ』
本気ならコイツ狂ってるぜ。
大地『俺こんなにブサイクじゃないですか』
なな『イケメンだよ〜』
コイツマジでうぜェ……
大地『これ以上からかうと怒りますよ?』
そう言う奴に限ってもう怒ってるか怒らないかだが……
なな『じゃあさ』
ん?何を言うつもりだ?
なな『わたしと付き合ってみる?』
…………………………………………
は?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます