〇「大戦」後の壊れてしまった近未来を力強く生き抜く人々の日常風景

この世界観、好きな人にはめちゃくちゃ刺さるはず!
私はすごく刺さって、毎日ワクワクしながら読み進めました。
あっという間に終わってしまって、10万字以上読んだなんて信じられない・・・

いわゆる「大戦」後の近未来。
その世界大戦は三次か四次か分からないけれど地球環境を破壊し、あらゆる文明を消しさり、戦後の生活水準と文明レベルは1900年代初頭くらいに戻ってしまったようだ。

だが戦前・戦中に作り出された不気味な遺伝子組み換え動植物、兵士や傭兵になるために改造手術を受けた人類たちは今も生き残っている、壊れてしまった世界。

その退廃的な世界を、それでも生き抜く人々。
ある者は好奇心を持って旅をし、またある者は飛行機やエンジンの開発に熱量を注ぐ。

そんな終末世界の日常が描かれる。

私は手塚治虫先生が描く破滅的な未来を思い出した。
漫画やアニメで見るのもよいけれど、小説だと文字でこまかく説明してくれるので楽しい。

刺さる人には絶対刺さる作品。
万人受けはしないタイプの作品かも知れないけれど、個人的には絶対おすすめ。
このレビューを読んでかき立てられた人はぜひ読んで!!