絵日記ミケちゃん

四月

今日は何の日？其の二

　「4月1日は、何の日でしょう？クマパンちゃん、わかる？」

　「エイプリルフール！」

　「ブー！それもあるけれど、違います」

　「イースター！2018年のイースターは、4月1日！」

　「ブー！それもあるけれど、違います」

　「えっと、えっと……。あっ！ぼくのパン屋さんのおとなりに、お菓子屋さんができた日！」

　「半分ピンポン！」

　クマパンちゃんは、パン屋さんのクマ。だから、クマのパン屋さんで、クマパンちゃんなのです。

　そのパン屋さんのおとなりに、猫のお菓子屋さんができました。

　「猫のお菓子屋さん、開店おめでとう！パチパチパチ！それで、ミケちゃん、どんなお菓子があるの？」

　「毎日、いろんな猫さんたちが、代わる代わるに、お店番をするの。お店番の猫さんが、それぞれ自慢のお菓子を用意するから、毎日いろいろお菓子が変わるのよ」

　「へぇ、楽しそう！」

　「楽しいだけじゃなくて、美味しいのよ」

　「ミケちゃん、お店番の順番は、どうやって決めたの？」

　「公平に、じゃんけんぽん」

　「えっ？！猫さんたちのじゃんけんは、グーとパーしか出ないんじゃないの？？？」

　「そこはそれ。それはそこよ。でも、クマパンちゃん、今日は、もっともっと、大切な日なのよ」

　「えっと、えっと……。あっ！ミケちゃんが、やすらぎさんちの子になった日！」

　「ピンポン！ピンポン！大正解！」

　２年前の今日、あたしが、おうちのない猫から、おうちのある猫になった日が今日なのです。

　エイプリルフールじゃない。これは、本当の本当のお話。

　苦しいことや辛いことは、今日でみんなエイプリルフールにしちゃって、そのあとは、いっぱい、楽しいことになればいいな。

　猫のお菓子屋さんは、美味しくて楽しいから、エイプリルフールじゃなくて、本当よ！

三毛猫　ミケ

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　アルファポリスで「猫のお菓子屋さん」の連載始めました。

　開店最初のお当番は、三毛猫ミケちゃんです。

　ミケちゃんの日替わりのお菓子は、《猫には負けるお花見団子》。

　売り切れる前に、「猫のお菓子屋さん」、のぞきに来てください！