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2018年6月5日 20:23
漢軍が初の大敗、しかも二連敗を喫しました。今までは、郝元度たちが戦死した戦いを除けば、不利な状況による圧倒的多数な攻撃でも兵力ではそれ以上の出血を強いていたのですが、ほぼ同数の兵力差で参謀の存在もありながら、一方的に破られました。酉陽野史としては、八王の軍の中では長沙王配下を晋の忠臣であり、戦力としても別格として扱っているようです。張騏と張驥は、今までの「勇猛な魏将の子孫を孤城に置かずに、大軍の先鋒にすれば張方や石超の代わりになるんじゃないの?」という読者の疑問にやっと答えてくれた形ですな(笑)。この二人と賈胤は今までどこにいたのか、という疑問もあったのですが、「王衍たち貴族勢力は基本的に内乱を静観していた」という学説のおかげで、期せずして謎がとけました(笑)。王衍は、内乱は静観するが外患は立ち向かうという方針により、西晋の国体のために切り札を切ったのでしょう。また、大会戦の時も涼州の軍だけは全く打撃をうけておらず、ついに、ここでその精強さを示した形ですね。蜀漢子孫上将集団の楊龍をいきなり一騎打ちで戦傷死させ、呼延晏を落馬させ、関防と互角とは、北宮純は晋将第三位の武勇ですが、祁弘・張方よりインパクトありますね。あまり討ち取られることのない北漢の将を討ち取った令孤亜と田迥もかなり強そうです。張軌、王浚、苟晞、劉琨と強敵はまだ残っていますし、良主の資質と呼ばれた懐帝を擁することで西晋が最後の底力を出してきたようですね。再度の晋漢大決戦、しかも今回はメンバー-こそ地味ですが、お祭りではなく関東全域を舞台とした本番です。
作者からの返信
こんばんは。劉曜はなんか負けてばっかりの人、というイメージがつくくらい負けます。これは、酉陽野史が石勒との最終決戦を意識していたんじゃないかと、邪推しています。〉参謀の存在もありながら、一方的に破られました。これも、諸葛宣于の諫言を退けての負けですね。より鼻っ柱が強そうな張賓とは合わないでしょうから、器が小さい猛将というイメージを意図して作り上げたのかな、と。〉長沙王配下を晋の忠臣であり、戦力としても別格として扱っている必ずしも善人ではないが、忠義の人として描きたかったんでしょうか。上官己なんかはかなり優遇されていますね。まあ、登場人物全部悪人では講談は成り立ちませんから、当然ですかね。〉王衍は、内乱は静観するが外患は立ち向かうという方針により、西晋の国体のために切り札を切ったのでしょう。死に様を知っている身としては、えー?って感じになってしまいますが、それはまだ先の話。かつ、石勒が見た西晋貴族だから、割り引くべきかも知れません。そもそもそんな分別があるならだなあ(以下略〉北宮純武器は大斧という時点で猛将確定ですよね。そういえば、ああだこうださんの『最期の秋』は北宮純でしたね。楽しみにしているんですけど、再開しないのかなあ。。。〉再度の晋漢大決戦、しかも今回はメンバー-こそ地味ですが、お祭りではなく関東全域を舞台とした本番です。私のイメージはいよいよ漢軍が河南に攻め入ったという感じで、関東全域に展開しているかというと、わりと限定的に見ています。幽州と冀州に拠る王浚はすでに晋を見限り、鄴にあって兗州を押さえる苟晞も同様、河北はすでに失われたという理解です。関西の司馬模も我関せずって感じですし、荊州は江南の乱れに巻き込まれてそれどころじゃない。そのため、山西から攻め下る軍勢はやすやすと洛陽に到り、晋の中枢は不安定になる。。。いわば、両手を封じられて顔を突き出している状態、後は殴られるのを待つばかり。晋としては非常に厳しい戦になりそうですね。
漢軍が初の大敗、しかも二連敗を喫しました。今までは、郝元度たちが戦死した戦いを除けば、不利な状況による圧倒的多数な攻撃でも兵力ではそれ以上の出血を強いていたのですが、ほぼ同数の兵力差で参謀の存在もありながら、一方的に破られました。酉陽野史としては、八王の軍の中では長沙王配下を晋の忠臣であり、戦力としても別格として扱っているようです。
張騏と張驥は、今までの「勇猛な魏将の子孫を孤城に置かずに、大軍の先鋒にすれば張方や石超の代わりになるんじゃないの?」という読者の疑問にやっと答えてくれた形ですな(笑)。
この二人と賈胤は今までどこにいたのか、という疑問もあったのですが、「王衍たち貴族勢力は基本的に内乱を静観していた」という学説のおかげで、期せずして謎がとけました(笑)。王衍は、内乱は静観するが外患は立ち向かうという方針により、西晋の国体のために切り札を切ったのでしょう。
また、大会戦の時も涼州の軍だけは全く打撃をうけておらず、ついに、ここでその精強さを示した形ですね。蜀漢子孫上将集団の楊龍をいきなり一騎打ちで戦傷死させ、呼延晏を落馬させ、関防と互角とは、北宮純は晋将第三位の武勇ですが、祁弘・張方よりインパクトありますね。あまり討ち取られることのない北漢の将を討ち取った令孤亜と田迥もかなり強そうです。
張軌、王浚、苟晞、劉琨と強敵はまだ残っていますし、良主の資質と呼ばれた懐帝を擁することで西晋が最後の底力を出してきたようですね。再度の晋漢大決戦、しかも今回はメンバー-こそ地味ですが、お祭りではなく関東全域を舞台とした本番です。
作者からの返信
こんばんは。
劉曜はなんか負けてばっかりの人、というイメージがつくくらい負けます。これは、酉陽野史が石勒との最終決戦を意識していたんじゃないかと、邪推しています。
〉参謀の存在もありながら、一方的に破られました。
これも、諸葛宣于の諫言を退けての負けですね。より鼻っ柱が強そうな張賓とは合わないでしょうから、器が小さい猛将というイメージを意図して作り上げたのかな、と。
〉長沙王配下を晋の忠臣であり、戦力としても別格として扱っている
必ずしも善人ではないが、忠義の人として描きたかったんでしょうか。上官己なんかはかなり優遇されていますね。まあ、登場人物全部悪人では講談は成り立ちませんから、当然ですかね。
〉王衍は、内乱は静観するが外患は立ち向かうという方針により、西晋の国体のために切り札を切ったのでしょう。
死に様を知っている身としては、えー?って感じになってしまいますが、それはまだ先の話。かつ、石勒が見た西晋貴族だから、割り引くべきかも知れません。
そもそもそんな分別があるならだなあ(以下略
〉北宮純
武器は大斧という時点で猛将確定ですよね。
そういえば、ああだこうださんの『最期の秋』は北宮純でしたね。楽しみにしているんですけど、再開しないのかなあ。。。
〉再度の晋漢大決戦、しかも今回はメンバー-こそ地味ですが、お祭りではなく関東全域を舞台とした本番です。
私のイメージはいよいよ漢軍が河南に攻め入ったという感じで、関東全域に展開しているかというと、わりと限定的に見ています。
幽州と冀州に拠る王浚はすでに晋を見限り、鄴にあって兗州を押さえる苟晞も同様、河北はすでに失われたという理解です。関西の司馬模も我関せずって感じですし、荊州は江南の乱れに巻き込まれてそれどころじゃない。
そのため、山西から攻め下る軍勢はやすやすと洛陽に到り、晋の中枢は不安定になる。。。いわば、両手を封じられて顔を突き出している状態、後は殴られるのを待つばかり。
晋としては非常に厳しい戦になりそうですね。