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2018年2月3日 17:08
ついに、三国志後伝における西晋側の主人公と言える陸機が死にました。史実では軍事実績は七里澗の戦いにおける敗北のみなので、三国志後伝においては諸葛亮に対する司馬懿程度の活躍の場を与えられて、よかったと考えるべきでしょうか。「祖逖や盧志の方が上なのでは?」と感じさせたのもバランスとしては崩壊しない軍事能力であったと考えます。陸機と盧志は世説新語では仲が悪かったようで、世説新語では盧志が讒言したことになっていますね。正史や資治通鑑では盧志は一貫して善玉なのでそのような記述はないようですが。華やかな才能と剛直さ、空気の読めなさ(笑)。やはり、陸遜の孫、陸抗の子だなという感じを受けますね。陸雲の方は温厚でおそらく陸機より人望が勝り、兄がいなければ生き残れそうな感じもするので残念ですが。しかし、十六傑も早くも二人目の欠員が出ましたな。西晋十六傑(十四路諸侯+二)✕ 征西大元帥・陸機荊州刺史・劉弘西涼刺史・張軌幽州惣官・王浚揚州刺史・陳敏幷州刺史・劉琨廣州刺史・陶侃青州刺史・苟晞豫州刺史・劉喬樂陵太守・邵續滎陽太守・李矩雍州刺史・劉沈順陽太守・張光✕ 武威太守・馬隆南平太守・應詹南中郎将・祖逖
作者からの返信
こんばんは。ついに陸機が退場しましたね。同じ呉の遺臣でも、齊王の許を逃れて江南に帰った顧榮とはまったく違う路を辿った感があり、なかなか難しいものです。華亭の鶴唳は史上の名場面の一つとも言えますが。。。〉祖逖や盧志の方が上なのでは?劉弘や陶侃のような重鎮もおりましたし、扱いは妥当だったんじゃないでしょうか。バランスとしては程よくまとまっていたと思います。〉陸機と盧志は世説新語では仲が悪かった父祖の諱を呼ぶネタがありましたね。仕掛けたのは盧志でしたから、なかなか性格がよくない。まあ、二人とも名家の出自ですから、仕方ないですね。〉正史や資治通鑑では盧志は一貫して善玉ふうむ。そう言えばそうですね。生々しさでは新語に軍配を上げたいところですが、盧氏は確か唐代まで続く博陵の名家でしたっけねえ。。。という点などを踏まえると、何となく『晋書』の闇を垣間見た気がします。コワイコワイ。〉陸雲このあたりの文人の逸話は基本的に省かれます。軍談だから仕方ないのですが、本来の面白味をスポイルする部分でもありますね。〉西晋十六傑(十四路諸侯+二)二人目ですか。水滸伝もそうですが、こういうのは集まるまでが楽しくて、揃った後は減る一方なんですよね。アルスラーン戦記のように。。。なので、これからも容赦なしで減るんですよねー。寂寥。
ついに、三国志後伝における西晋側の主人公と言える陸機が死にました。史実では軍事実績は七里澗の戦いにおける敗北のみなので、三国志後伝においては諸葛亮に対する司馬懿程度の活躍の場を与えられて、よかったと考えるべきでしょうか。「祖逖や盧志の方が上なのでは?」と感じさせたのもバランスとしては崩壊しない軍事能力であったと考えます。
陸機と盧志は世説新語では仲が悪かったようで、世説新語では盧志が讒言したことになっていますね。正史や資治通鑑では盧志は一貫して善玉なのでそのような記述はないようですが。
華やかな才能と剛直さ、空気の読めなさ(笑)。やはり、陸遜の孫、陸抗の子だなという感じを受けますね。陸雲の方は温厚でおそらく陸機より人望が勝り、兄がいなければ生き残れそうな感じもするので残念ですが。
しかし、十六傑も早くも二人目の欠員が出ましたな。
西晋十六傑(十四路諸侯+二)
✕ 征西大元帥・陸機
荊州刺史・劉弘
西涼刺史・張軌
幽州惣官・王浚
揚州刺史・陳敏
幷州刺史・劉琨
廣州刺史・陶侃
青州刺史・苟晞
豫州刺史・劉喬
樂陵太守・邵續
滎陽太守・李矩
雍州刺史・劉沈
順陽太守・張光
✕ 武威太守・馬隆
南平太守・應詹
南中郎将・祖逖
作者からの返信
こんばんは。
ついに陸機が退場しましたね。同じ呉の遺臣でも、齊王の許を逃れて江南に帰った顧榮とはまったく違う路を辿った感があり、なかなか難しいものです。
華亭の鶴唳は史上の名場面の一つとも言えますが。。。
〉祖逖や盧志の方が上なのでは?
劉弘や陶侃のような重鎮もおりましたし、扱いは妥当だったんじゃないでしょうか。バランスとしては程よくまとまっていたと思います。
〉陸機と盧志は世説新語では仲が悪かった
父祖の諱を呼ぶネタがありましたね。仕掛けたのは盧志でしたから、なかなか性格がよくない。まあ、二人とも名家の出自ですから、仕方ないですね。
〉正史や資治通鑑では盧志は一貫して善玉
ふうむ。そう言えばそうですね。生々しさでは新語に軍配を上げたいところですが、盧氏は確か唐代まで続く博陵の名家でしたっけねえ。。。という点などを踏まえると、何となく『晋書』の闇を垣間見た気がします。コワイコワイ。
〉陸雲
このあたりの文人の逸話は基本的に省かれます。軍談だから仕方ないのですが、本来の面白味をスポイルする部分でもありますね。
〉西晋十六傑(十四路諸侯+二)
二人目ですか。水滸伝もそうですが、こういうのは集まるまでが楽しくて、揃った後は減る一方なんですよね。アルスラーン戦記のように。。。なので、これからも容赦なしで減るんですよねー。寂寥。