第4話赤い羽根

少女がいた  


森の中の湖で水を浴びている少年を見つめていた


その少年の背中には光る羽が付いていた


少年と少女は惹かれあっていた


ある日少年は帰ると言い出した


その夜少女は少年の羽をもぎ取った


もぎ取った羽を少女は自分の一番見つからない所に隠してしまった


次の朝  少年は飛び立とうとした


その時ようやく羽が無い事を知った


少年は困った


少女は何も言わなかった


その時少年はハッとした  そして少女に近づいて行った



少年は飛び立った


羽は赤く染まっていた


少年の手には少女の心臓が


少年の顔には愛くるしい程の微笑みが


少年はこう呟く


「さあ、一緒に帰ろう」

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