2018年3月15日
分子には、様々な構造がある。それによって、役割が変わる。分子と分子が結合したり、分裂したりする。そのキーワードになるのが、電子である。電子の動きを見ると、分子がどう動いて、どんな働きをするのか、がよくわかる。
分子の構造を調べるときも、電子は重要な役割を果たす。赤外線を当てて、どの部分が、共鳴するかによって、分子の中に、どんな原子が入っているのかを示すのが、IR。核磁気共鳴と呼ばれるNMRというものもある。どの波動が、共鳴するのかによって、どんな分子が、その物質の中に、含まれているのか、を知るためのツールである。
電子というのは、波動でも粒子でもなく、電子である。
20世紀初頭に電子が、波動なのか、それとも粒子なのか、という議論がなされたことがあるそうだ。シュレーディンガーという人が、HΨ=EΨという方程式を編み出し、電子は、粒子ではなく、波動だと提唱し始めた。Hというのは、ハミルトン演算子と呼ばれ、電子の位置とその運動量を、示すものだった。Ψは、電子がどの辺りにいるのかを、確率的に示すものである。つまり電子が、どの辺りに居て、どれくらいの運動量を持っているのかが、わかれば、おのずと、電子が、その分子のどの位置で、どのくらいのエネルギー、Eを持っているかがわかる。これをシュレーディンガー方程式とも波動関数とも呼ぶ。
この波動関数を利用して、分子の構造を解析する研究をするはずだった。物事を最初から最後までこなすことは、極めて重要なことだ。だが、私はその権利を手放した。もったいないことをしたと思う。色んな教授に退学届を提出し、私は、大学を退学した。
こんな後悔は、人生に於いて、たいしたことでは、ない。人生は長いから。もしも、私に大金が入ったら、大学に戻るか。否、門前払いをされるか。はたまた別の道を歩むのかは、私の意思にかかっている。
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