第8話学園生活です
色々あってテスト当日。
「はーいじゃあテスト始めるぞ〜、机の上はシャーペンか鉛筆、消しゴム、必要なら定規だけにしとけよ〜。高校生にもなってカンニングとか笑えないからな。」
今更だが紹介しよう彼は俺の担任、小林裕太先生だ、クラスでのあだ名はもやし。あだ名の通り今にも折れそうな貧弱な体をしている、部活は卓球部の顧問をしている。
「なあ、俺テストいけるような気がしてきた」
「あ?お前がか?寝言は寝て言え」
エイジが満面の笑みを浮かべながら話しかけてきたんだが・・・その自信はどこから来るのやら。勉強会の時は目も当てられないくらいの大バカだったのに。
この学校のスローガン的なものは五分前行動をきっちりと、だったかな?だからまぁ五分前にはみんな自分の席に座っている、今日がテストだからってのもあるんだろうが・・・
「よしじゃあ問題配るぞ~。裏向けとけよ〜」
何気に二年ぶりのテストだ、天太は中学で50点以上を取ったことのないような奴だったのだが、まぁ顔と一緒に脳も変わったからな、何となくいけるような気がする。
「後ろまで回ったか〜?じゃあ始め」
一時間目の国語のテスト、先生の号令と一緒にクラス全員が書き始める。問題は予想していた通り勉強会で俺が二人に教えたところだ。ここは文を読むというより作者の気持ちが書かれている所を探した方がわかりやすいから――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
「じゃあそこまで。後からテスト回してきてくれ。」
天太の学校は珍しく、五教科全てのテストを1日でしてしまうので早ければ明日には結果がでる。
「天太君、俺は満点間違いなしだぜ、」
「ほんとかよ、まぁ期待してるわ」
「おうよ!」
五教科のテストが終わったので今日はこれで学校は終わり、薔薇色の学園生活なんて言ってみたわいいものの実際まこちゃんがいるからか、俺がイケメンすぎるからか、女子も男子もあまり寄ってこない。
するとクラスでも中心的な生徒の1人、確か名前は
「あのさ、七草君あんまりクラスに馴染めてないと思うんだよね、だからちょっと今更感があるけど七草くん歓迎会をやろうと思うんだけど。今からカラオケとかOKだったりする?」
「あーと、ちょっと待って彼女に確認とる」
「七草くんもう彼女いるんだ・・・当然か」
さっそくまこちゃんに歓迎会があるからとメールを送る、するとすぐに『僕もいく!』と返ってきた。
「松本君だっけ?彼女もきたいって言ってるんだけどいいかな?」
「うん、問題ないと思うよ。あと俺のことはのりゆきでいいよ」
「分かった、のりゆき。じゃあカラオケへレッツゴー。」
教室を出るとまこちゃんが駆け寄っきた。何やら不機嫌そうな顔をしているが無視しておく。
「エイジお前歌上手いのか?」
「あたぼーよ、俺は歌も完璧だと思う。」
「曖昧だな、テストと同じく期待しておくよ。」
そうこうしているうちにカラオケに着いた、のりゆきによると女子も男子も全員来るらしく、部屋は2部屋3時間借りたそうだ、なので俺は2つの部屋を行き来しなければならない。
「じゃあ先に部屋入っとこうか。」
「分かった、エイジもまこちゃんも行くぞ。」
「「はーい」」
案内された部屋に行くともう中で歌っている人がいるらしく、微かに音が聞こえてきた。
『ガチャ』
何気なしにドアを開けて入っていくと十数人がこちらにクラッカーを向けて一斉に『七草くん、歓迎会〜!』
『バン、バン』
クラッカーが鳴った。あーあー、片付けが面倒になったな。でも、歓迎されるってのはムズ痒くて嫌じゃないな。
「さあ、七草くん真ん中へ」
のりゆきに案内されるがまま部屋の真ん中に立たされた天太はいきなりマイクを持たされ1曲歌うように指示された。
「ええ?マジで?」
「さあ、恥ずかしがることはないよ。思いっきり歌っちゃおう!好きな曲を1曲だけみんなの前で歌ってくれたらいいんだよ」
「・・・分かった」
お気に入りの曲、それはお泊まりの時にも聞いていた曲でMorry&TKCのEDFという歌だ。
Morry&TKCは元々違う職業をしていた二人がコンビを組んでデビューしたバンドだ。Morryは大工の仕事をしていたのもあり、鍛えられた腹筋から出るパワフルな声に聞き入ってしまう、それにTKCはもともと違うバンドのギターをしていたのでそのギターの腕前も去ることながら優しい歌声の持ち主だ。
「じゃあ歌うよ」
―――――――――――――――――――――――
気持ちよく歌い終わったあとはクラスのみんなから拍手を貰うことが出来た。点数も96点と前の天太なら出すことのできない歌声で歌いきることが出来た。
「七草くんすごいじゃないか、歌手も行けるんじゃないか?Morry&TKCは難しい曲が多いのに・・・凄く凄いよ!」
「松本、語彙力」
クラスの男子からのりゆきに野次がとぶ、確かのりゆきは語彙力がないことをクラスでいじられているのを良く見たきがする。確かあだ名は語彙力なさおだったかな?安直すぎるだろ。
「まぁまぁ、語彙力は置いといて。これから1年間よろしく!」
『よろしく〜』
なんていいクラスなんだ、天太はこの時初めてクラスの良さを理解出来たような気がしたのだった。
――――――――――――――――――――――
時間はすぎ・・・
「それじゃあ時間もきた事だし今日はお開きにしよう。解散」
『はーい』
解散の掛け声と共に数人の女子が寄ってきた。
確か名前は・・・ダメだ出てこない。
「七草くん、これから私たちと二次会しない?」
「ごめん。俺帰って勉強しなきゃダメだから。」
「えー、じゃあさ七草くん連絡先だけでも教えてよ。」
「ダメー!天太は僕の彼氏だから連絡先も僕の許可がないとダメ。」
とまぁこんな感じでまこちゃんがすごい勢いで割り込んできた。必死なまこちゃん・・・可愛い。
「ほら、天太帰ろ?」
「あ、ああ。じゃあまた明日」
「う、うん」
こうして俺の歓迎会は幕を閉じたのだった。
―――――――――――――――――――――――
帰り道!
「あのさ、天太。指輪嬉しかったよ、僕はあれ婚約指輪だと思ってるからね」
「お、おう」
そう言えば指輪を渡したんだったな、あの時はキスもしたよな・・・ダメだ顔が熱い、考えるのはやめよう。
「あれは婚約指輪って考えていいの?」
「・・・ああ、もちろん。俺もそのつもりで渡したよ。」
「そうなんだ・・・」
いつもなら飛び跳ねて喜ぶまこちゃんは顔を赤くして俯き、少し微笑んでいるように思えた。
こんな何気ない仕草にもドキッとしてしまう俺は心底まこちゃんが好きなんだと思い知らされる。
「ねぇ、そう言えばエイジ置いてきて良かったの?」
まこちゃんは恥ずかしさがMAXまで達したのか話題をあからさまに変えてきた、ありがたいです。
「ああ、エイジはクラスのやつと仲良くなってたからな。多分その友達と帰ったと思うぞ、気づいたらいなかったし。」
「そうなんだ。」
そんな会話をしていると家に着いた。楽しいと時間は短く感じるとはよくいったもので、まこちゃんとの時間は心臓がなりっぱなしで凄く長く感じられた。
「じゃあ、バイバイ。」
「・・・天太、」
「なに?」
まこちゃんは駆け寄ってきたと思うと頬に軽くキスをしてきた。
少し後に下がってはにかんだまこちゃんは一言「大好き」そう言って家の中へ入って行ってしまった。
―――――――――――――――――――――――
家に入ると珍しく妹氏は玄関におらず、姉もいなかった。車がなかったので恐らく母と一緒に買い物にでも行ったのだろう。
誰もいない家の中を早足で自分の部屋へと向かい、ベッドに倒れ込む。そして枕に顔を埋めて一言
『惚れてまうやろー!』
まぁもともと惚れてるんやけどさ、今日はドキドキで寝れそうにないです。
イケメンになったらボクっ娘彼女が出来ました 悟壮司 @Bota1031
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