二十一話 さようなら大好きだった人






「…………あ」


目を開くと、いつもの夜道がそこにあった。


「……………」


汐里しおりはどこだろう。

感じられない。

物音がする。怪物だ。


「…………」


その場から動く気になれなかった。

後ろから何かが飛びついてきた。

から、地面から大きな剣を生やして両断した。


「…………」


飛んできた頭は、狼っぽかった。

ああ、初めてここで汐里と会った時の怪物だ。

また、どこかで襲われてないかな。

助けるのに。


「…………」


怪物の音がする方へ歩き出した。





レパートリーが無くなったのかな。

私に襲いかかってくる怪物を、切って、潰して、突き刺して。

億劫だけど、私が死んだら汐里が悲しむから。

別に殺すのに面倒な手段はいらなくて、殺せば死んだ。

多分、みんな殺せば、汐里がやってくる。

汐里と話せる。


前と後ろから狼が急に出てきて、こっちに走ってきた。

地面から生やす暇はなかったから、両手に鉄を纏わせて、二体同時にぶん殴った。

怯んだ前の一体を右手で殴り飛ばす。地面でひしゃげて消滅した。

後ろの一体もぶん殴る。塀でぺしゃんこになって消滅した。

なんとなくでやってたけど、こうやって使えるんだね。

もう一体やってきたから、噛み付こうとする頭をおっきな鉄の手で掴む。

潰れた。

なんだろね。初めて汐里と会った時よりも、たくさん鉄を出せてる気がする。


「……汐里のおかげなのかな……」


呟いた声は怪物が立てる音でかき消されてしまう。


「汐里」


呼んでみた声は怪物の悲鳴でかき消されてしまう。


「…………………」


これじゃどこにも届かない。

元々届きゃしないのはわかってるのに。

わかってない。ほら、また声を出そうとしてる。


「汐里」


穴だらけになった怪物がまた悲鳴を出した。

あと何体いるんだろう。

汐里がいたらすぐなのに。

汐里がいたら、すぐなのに。


「汐里」





いつから、こうなっちゃったんだろうね?





跳んだ。鉄で何かして、高く高く跳んだ。

怪物がまだいるのを見た。

騒音の元はあいつだ。


「————ぁ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」


殺さないと。

あいつらがいたら、汐里に声が届かない。




————————————。




「すごいですね、一人なのに怒涛の勢いで獣を…」

「ね、すごいでしょ?立ち直ったらもっと大変な事になるよ」

「……なるほど、正直想像がしにくかったのですが……これなら納得です。あの人間は、未だ“脅威”ですね」

「そゆこと。……もうそろそろ全滅するね。いこ、イベリス」

「あの……今更ですけど、別に狩場を開いた直後から行ってもよかったのですよ?」

「だって邪魔なんだもん、あの化け物。殺す前に実束みつかとお話ししたいし、周りでぎゃーぎゃー言ってたらうるさくてたまらないよ。それに、実束が危険ってわかってもらえると思ったし」

「ふむふむ…なるほど。汐里さんの行動にはいつも意味があるのですね」

「ふふ、どうだろ?イベリス、おんぶ」

「はーい」


ぴょんとイベリスの背中に飛びつく。

やっぱりこの香りは好き。うっとりする。


「ごー、だよ」

「はい。では、ごー!」




————————————。




怪物を圧殺して。


「……………………」


……静かだ。

もういないんだろうか。汐里がいないと、全滅させたのかまだ隠れているのかがわかりにくい。


「…………」


だけど、誰もいなくなったなら。


「汐里」

「呼んだ?」


心臓が締め付けられた。全身の感覚が鋭く過敏になって。


「汐里っ……!!」


いる。汐里を感じる。汐里が見える。

少し遠くに汐里が立ってる。

駆け出した。

隣に誰かいる。誰だっけ。でもどうでも……よくなかった。イベリスだ。

二人を目の前にして止まる。


「イベリス、ちょっとだけ力を緩めてあげて」


汐里がイベリスに何か言ってる。


「敵、って思われると危ないから……攻撃対象に選べない、ってくらいで」

「考えあっての事ですよね。はい、汐里さんの言う通りに」


何か話してるけど、会話の内容は理解できなくて、でもああ私はわかる。

殺す、ないと?


「……ぐ…あ…?」


変、変だ。殺さないとなのに、殺しちゃいけない殺せない?認識が間違ってる?

地面から槍を生やして串刺しに、しちゃだめ。

気持ち悪い。でもあいつは汐里を攫った怪物。だもの。

そう、そうだ、汐里。よくわからないのなんかどうでもいい。


「汐里…汐里?」

「そんなに呼ばなくても聞こえてるから安心して。……こんばんは、実束。元気?」

「元気、じゃないよ。全然元気じゃない。私、汐里がいないと」

「そっか。嬉しいなぁ。嬉しいけど。実束」

「なに……?」

「私が今一番大好きなのは、イベリスだから」

「……っ…!!!」


胸元を押さえた。

そんな事ではなにも変わらない。でも、でも、その奥が、痛い。


「汐里、目を覚ま」

「覚ましたら起きちゃうでしょ?大体、私は正気じゃないけど素だよ。今イベリスが大好きなのはほんと」

「……しお…り…」

「そんな悲しまないでよ、実束。別に実束が好きなのは変わらないんだから」


言葉がなんにも、出てこない。

頭も、なんにも回らない。


「黙るのもよしてって。私、まず実束とお話しにきたんだからさぁ」

「……私と…?」

「うん。まぁ、ただ会いに来ただけでもないんだけど、とりあえずお話。普段なかなか無い、素で話せる機会だし」

「汐里は……何をしに」

「ん。いきなりそれ訊いちゃう?えっとね、殺しに来たんだよ」


言葉の意味。

が、理解できない。


「え……?」

「だから、私は殺しにきたんだって。それで、殺す前に、お話ししようと思って」

「……な、…ぁ…で…?」


喉がうまく動かない。

汐里の顔を見た。

本気で言っていた。

自分の言葉になんにも疑問を持っていなかった。

そこにあるのは、何の違和感もない、いつもの汐里の瞳だった。

怪物に何かされたから、じゃない。

怪物に操られてとか、じゃない。


「ん、なんで?だってほら、“脅威”は小さい内に排除しないとでしょ?」


両手を広げて、楽しそうに、汐里は声を張り上げる。


「イベリスは戦えないから、私が代わりに戦うの!……実束なら、もしかするとイベリスを殺すかもだけど。認識を無視してでもね。でも、ほら」

「私は殺せない。でしょ?」

「……………」


うん。


「イベリス」

「はい」


汐里はイベリスから何かを受け取っていた。

軽そうな剣。


「ありがとっ♪…ん」

「はわ……♪」


汐里が、イベリスの頰にキスをしていた。

殺意?もうよくわからない。


「じゃ、お話しする?」

「…………」

「黙っちゃうんだ。たしかに議題が無いって問題はあるよねぇ。何かあったかなぁ」


私が死んだら汐里は悲しむ。

汐里は、私を殺そうとしてる。


「でもまぁね。お話は必須じゃないし、私のメインでもないし……ちょっと勿体無いけど、じゃあ」


汐里が剣をまっすぐ私に向けた。


「実束。いいよね?」


自分がどんな顔をしているのかわからない。


「あはは、そんな顔初めて見る。悲しまないで実束」


悲しんでる?

そうなんだ。


「……実のところね」


なに?


「今まで言ったこと、ほとんど建前なんだ」


え?


暗く暗くなっていた視界がほんのちょっとだけ広がった。

それで。




————————————。




ああ、なるほど、なるほど。

これが、人を刺すって感覚。思いっきりやれば意外と入るんだね。


「……ぁえ?」


それで、うん。そんな声を出すんだ。

それで表情は……ぽかんってしてる。

だけど、ほら、痛みは後からやってきて、頭も追いついてくるはずだから。

だんだん、だんだん、理解してきて。


「え、え……あ…?うそ、えっ、なんで…え…?」



「……どうし、て?しおりさ…」



「ごめんね、イベリス。私ね、ずっとずっとやってみたくて……」


剣を握る手に力が入る。

イベリスの服にじわあっと血が滲んでいる。

私の方もだんだんと理解してきた。

理解してきたから、自分が何をしているのかとかが認識できてきた。

今、私……イベリスのお腹に、剣を、突き刺してる。

大好きで、大切な人に。


「ごめんね?本当にごめんね……痛いよね、イベリス、ごめんなさい…」


イベリスを刺してしまった。

大好きな人を傷つけている。

ああ、私はなんてことを。

なんてことを、なんてことをなんてことをなんてことを。


「…う、ゔゔぅ……っひぐ、う…イベリスぅ……ごめんね、ごめんね……」


顔が勝手に歪んで、涙が溢れでる。感情が抑えられない。

辛い。苦しい。胸がこんなにも締め付けられるなんて。


「……が、ぶっ…しお゛…ぶふっ。…りさん…」

「あ、でもまだ死なないで」


それはそれでもう満足だからいいや。

涙とかはそのままで、剣をぐにぐに動かしてみる。


「ぎゃ、あぁ!?ぅぐっ、あ」

「ほむほむほうほう。こんな感じねー……ふふ」


ちょっと引き抜いて、角度を変えてもう一度刺してみる。

がちん、と遮られた。骨に当たったのかな。


「いだっあ!!!しおりざ、いだいで、、」

「我慢しないで、叫んでいいよ?抵抗はしないでね、面倒だから」


肉を裂く感覚というのは中々新鮮で、さっきの苦しみもだけど面白い。

……今更だけど、イベリス達と人って感触は同じなのかな?ぎゅーとかその他した限りだとたぶんおんなじとは思うけど……骨にぶつかったし。

まぁ考えても仕方ない仕方ない。

おおよそ満足したから、次はイベリスだ。

血を吐いているから内臓を傷つけたんだろう……っていうのは勝手な想像だけど、実際のところここを刺したら血を吐くのかな。気になるね。でも検証は難しいや。


「……ゔ…」


お腹から剣を生やしたままその場にどちゃっと座り込む。

私も顔を覗き込むようにぺたんと座る。うきうき。


「イベリス、まだ喋れる?喋れるよね?喋ってほしいな。お願い、お話しよう?大好きなあなただから話したいんだ」


言いつつ、顔にべっとりついてる血をちゅううっと舐めとる。

うーん不味い。順当に不味い。もっと気分が昂ぶってると違ったりするのかな。

とりあえず血生臭いのはあんまり得意じゃないかも。


「……なん、で……」

「ん。答えてあげるね。でもさっき言ったでしょう?私、ずっとずっとやってみたかったの」


血が滲む服の上から、イベリスのお腹を撫でる。


「大好きな、大好きな人を殺してみたかったんだ♪」

「……!」


その表情は驚き?


「一番大好きな、大切な人は殺せないよね。大切だから。……でも、だからこそ、私はとっても好奇心を刺激されるの」

「殺したら、どんな気分なんだろう。ついでに人を刺す感触。人を殺す感触。私のことを大好きな人が、いきなり刺された時の表情。まず経験しないで・・・・・・・・あろう事柄・・・・・が満載だよ!」

「……だから、汐里さんは…わたくしを」

「そう!イベリスが大好きで大好きで仕方なくて、ついでに普段我慢してる事とかもイベリスのお陰で全部オープンだから……我慢できなくて、つい♪」

「…………それなら……」


よかった、みたいに安心した表情になった。

私の興味の為に死ぬのなら本望って感じだ。かわいいなぁ、嬉しいなぁ、どれだけ私のこと好きなんだろ。


「それにイベリスなら殺してもいいし」

「…………………え?」


すぐにきょとん、とした表情になった。


「だってイベリスの愛は偽物だし」

「……え、え?意味、が…よく…」

「え、そのままの意味だよ?イベリス、私のこと好き?」

「それは…もちろん!ぐぷっ…えほっ、げぼっ…あたりまえ…です!!」

「うん、なんで?」

「……?」

「イベリスは、なんで私のこと好きなの?」

「あたりまえで、ひとめぼれで、そ」

「理由になってないよね」

「………りゆう…?」


次にエラーを吐いたような表情になった。


「イベリスの“好き”にはね、中身が無いんだよ。うん、本当に好きなんだよね?知ってるよ、私もあなたが大好き、愛してる。でも中身がなぁーんにもないの」

「そんなこと」

「でもイベリスは悪くないよ。だってイベリスは」


頭をなでなでしてあげた。


「そういう設定のキャラなんだから」

「は……?」


なでなで。なでなで。


「あなたの愛は設定上の愛。キャラクター紹介に最初から書いてある愛。ただ“好き”という事実だけが設定通りに、正常に、何の問題もなく機能してる」

「だから私も同じように設定上の愛をお返しするよ。中身がなんにもこもってない空っぽの“好き”をとびっきり!……とまあ、その話はいっか」


撫でても撫でてもイベリスの表情は全く落ち着かない。


「混乱、混乱。でも心当たりがあるみたい?疑問に思わなかった訳じゃないかな?“好き”に夢中で全然見てなかった?うん、うん、当たり前だもんね。イベリスにとってそれが当たり前だもの。機械だったらまだ良かったんだけどなまじ人っぽい考えができちゃってるからなぁ、不十分な所には気がつくよね」

「わた、わたくし、わたくしは……だって…ほんと、に…」


そういえばしぶといね。

いや、お腹刺しただけじゃそうすぐ死んだりしない?

でもまぁ精神力だけで、ってパターンは十分にあり得るよね。そこらの影響が強そうな存在だし。

自分自身への認識も操作できるのかな?ならそれかも。

死を認めない限りは中々死なない。

ならもうちょっとお話しようね。


「でもとりあえずね、イベリス。偽物とか本物とかは実の所そこまで重要ではなくて、問題は私の願望、そしてその結果にあるの」

「イベリスに会うまで私が一番大好きなのは実束でした。できることなら一度そういう大好きな人を殺したりしてみたいって願望はちょっとだけありました。好奇心ですよ、好奇心。誰もが一度は思うでしょ?でももちろん駄目だよ、そんなことしちゃ私も悲しいし実束も悲しいし色々不幸になる」

「そこで来てくれたのが、私の大切な大切な、愛しくて愛しくてたまらない!最愛の人、一番大好きな人。イベリス!」


困惑したままのイベリスをぎゅうっと抱きしめる。


「イベリスに会ったことで、私の一番はイベリスになった。一番大好きな人はイベリスになった。そしてなんとイベリスも私が大好き!相思相愛だよ、素敵だよね!それで、私思ったんだ」


ちょっとだけ身体を離して、イベリスの頰を持って目を合わせた。


「イベリスなら殺してもいいんじゃないかなって。むしろ、悪いどころか良い結果になるんじゃないかなって!」

「だってさ、今の私の立場って言うなれば洗脳されて敵側にシフトしてる…ヒロイン?って似合わないけどともかくそういう状態でしょ?実際の所洗脳じゃなくて自分の意思でついて行ったんだけど。そう、私のスタンスはイベリスに会う前からずっと変わってないよ。私は常に自分の為・・・・に行動してるの。自分が楽しければそれでいいの。だからイベリスの方に行ったんだ。会って、事態を把握して、今の状況を思いついたからね!イベリスの力の厄介な所は認識操作によって敵と認識できないこと、ターゲットカーソルが向かないって感じだね。範囲攻撃も無駄でしょう?イベリスを殺すつもりで全部吹き飛ばそうとしたってその時点でイベリスを認識してるんだから。だからまずイベリスは殺せない。そこで私だよイベリスっ♪偶然にもイベリスが大好きな私は一度でも良いから最愛の人を殺してみたいって好奇心を持っていました!そしてそして普通ならもちろん駄目な殺人も大丈夫!だって人じゃないもん化け物だもん!最愛の人を殺してしまったって事実も大丈夫!だって死んだら好きじゃなくなるし実束への好意が変わった訳じゃないもの!こんなまたとない機会逃す訳ないよね!しかも大義名分、難攻不落な能力も突破できて一石…いっぱい!私に殺されるために作られたってぐらい出来過ぎなほどイベリスはぴったりの状況を作ってくれたんだよ」

「や、め」

「はいなんでしょう」

「やめ、て…もう…ききたく」

「あらそう?私のこと嫌いになった…?」

「……いい…え。いいえ…わたくし、は!」


私の手をイベリスが握る。

弱々しいけれど、明確な強さを感じる。これが意思の強さってやつかな。


わたくしは、ぜったいに、あなたを嫌いません…こんな事をされても、まだ…」

「まだ……好きなんです、汐里さん。あなたが…大好きで、っぼぶっごぷ」

「んー。じゃあ、安心して、イベリス」


握り返してあげた。


「あなたが生きている内は、私はあなたから離れないから」

「…あ」


あなたが生きている間・・・・・・・・・・は、あなたが大好きだ・・・・・・・・・・から!・・・



目を見開いて……ああ、それは、あれだね。

俗に言う絶望の表情。


ならもうおしまいだ。

とん、と胸を押すと、それでイベリスは倒れて、すぐに化け物と同じように塵になって消えていった。

それで今回の不明晰夢は終わり。


それで今回の騒動も、


「……………………」


……後ろを振り向く。

実束がずっと見ていた。

どんな顔をしているんだろう。もう、視界がぼやけてよく見えない。

ぼやけてる。もうすぐ閉じるからだよね、ここが。


「…………見られちゃったなぁ…」


そんな言葉が外に出た。あれ、なんのこと?

ぼやけてる。ぼやけてる。けど、なんか変。


「……っう…う、ひぐ……」


私の声だろうか。まるで泣いてるみたいな。

視界がぼやけてるのに意識が遠くなるのが遅い。なんでだろうか。

なんでかな。私。

なんであんなことしちゃったんだろう、私。

一番見られなたくなかったのに。よりにもよって目の前で。

欲望は全てにおいて優先される?そんな訳ない。

ずっと自分の為に行動してる?それはそう。

それはそうだけど、でも、今の状況は望んでない。これは自分の為になってない。から。

泣いちゃ、だめ。

何も思われないようにしなきゃ。

今更遅い。

知ってるよ、でも、このまま泣き顔を見せることはしたくない、から、


「……………」


ぼやけた視界が揺れて、倒れた。






………………………………。



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