水色の恋39 それではその理由をお話します、事の始まりは茂さんが、高松物産の高知営業所の通常使われていない口座を、大阪本社で見つけたのです、高知営業所、
水色の恋39
それではその理由をお話します、事の始まりは茂さんが、高松物産の高知営業所の通常使われていない口座を、大阪本社で見つけたのです、高知営業所、
に監査に行き調べているうちに、その口座が迂回融資に使われている事に気ずいたのです、この口座は本社へ稟議も上がっておらず、だれかが本社の口座で、
迂回融資をするわけにはいかないので秘密裏に開設したのでしょう、しかし、口座を作るのは会社の謄本が必要です、幹部が絡まなければ作れるはずはありません、
そしてその口座から最近高松建設に10億円送金されている事実を知ったのです、本社の経理部へ問い合わせると、急遽資金が必要にり、魚介類を買い付け、
る資金が、高松営業所にあったので、一時借用したとの返事だったのです、
いくらなんでも、一営業所に10億の現金があるはずはありません、不信に思い、さらに調べると過去にもこの口座から高松建設に50億円の資金が送金されている、
事を突き止め、時期を調べると、数年前、高松建設の高速道路建設にかかわる、検察の特捜が調べた賄賂事件の時期と一致していたのです、
この事件は証拠不十分として、検察は摘発を断念しています、それは、検察は香南信用金庫の理事長鳥越が政界に働きかけをしていた事を掴み、香南信用金庫、
からの融資金が政界工作に使われたんではないかと疑い、調べたのですが、鳥越は斡旋をしただけで、資金は香南信用金庫から出ていない事が判明し、どこから、
も資金が出ていない為、検察は証拠不十分として捜査を断念したのです、
多分その時の賄賂のリストを高知営業所で見つけたのだとおもいます、当然営業所所長にこの事実をはなし、追求すると、本社の指示だと突っぱねたのでしょう、
彼はそのリストをコピーし、本社に帰り追求しようとしたのです、ところが、そんな事をされたら一大事です、帰る前日、たまたま私と四国お遍路に来ていた、
幸子とばったり出会い、
その夜二人で飲みなおそうとしていると、犯人から電話がかかって来て、桂浜に呼び出され、コピーを返すよう迫られたのですが、拒否した為、自殺に見せかけ、
られ、どこかの、漁船から海に突き落とし、溺れさせたのでしょう、その後心中にみせかける為、あらかじめ用意してあった真田紐で二人の手を結び、海に投げ、
入れたのです、潮流の関係で桂浜に流れ着き、翌日浜辺を散歩していた老人に発見されたのです、
呼び出しに応じたという事は顔見知りだったという事です、知らない人に呼び出され、夜中に会う人はいませんよ、
犯人は二人のバッグを調べコピーを探したのですが、見つからず断念したのです、自殺する者は何も持たずに海に飛び込むのが普通なので、ホテルにしのびこみ、
クローゼットに慰留品を置いたというわけですと話したのです、
あまりにも整然とした、ゆうこの話に、幾分動揺したのか、私は関係ないよ、四国にいたのは、四国選出議員の励ます会があり、それに出席する為であり、秘書、
が同行するのは当たり前だよと言ったのです、
なにも下山さんが犯人と言っているわけではありません、警察の人の話によると、お二人の秘書の方は、貴方の泊まっているホテルのラウンジでお酒をのんでおり、
アリバイがあると言っていましたので白とゆうわけです、
関係あるとすれば、当時の国土交通大臣と高松物産か高松建設の幹部がからんでいるのではないかと思い、政界の事はわかりませんので下山さんに、お伺いしょう、
と思ったんですよと、話を結ぶと、
すご~い、ゆめちゃんは、凄腕の刑事みたいだは、下山さんもビックリしたでしょうと冬美が言うと、なかなか素晴らしい推理だが、いずれも状況証拠ばかりで、
推測のいきをでない、
そのコピーは本当にあるのかねと聞くので、ええここにとUSBメモリがと見せると、なぜ警察にわたさないのか聞くので、実はわたしが次の日、桂浜に行った時、
散歩していた、老人の犬がくわえていたものです、ここについているミッキーの人形は確かに幸子のものです、
パソコンで試してみましたが、残念ながら海水に浸かっていたらしく、読めませんでした、何とかならないかと友達に相談したら、これを読めるように出来る人を、
紹介してくれたんです、その人は東京にいるので、それもあって来たわけです、連絡を取りましたが、あいにく出張してまして、明後日にならなければ戻ってこない、
という事です、それまで東京にいて、戻ってきたら調べてもらおうと思っていますと言ったのです、
そうですか、読めれば全てがはっきりしますねととぼけているが、かなり動揺しているみたいです、もちろん今いった事はうそでとっくに中身は解かっているのです、
そうだ、明日私は金沢で講演する為いくのだが、冬美ちゃんとお嬢さんもどうだね、金沢のカニはおいしいぞ、それまでにはその人は帰ってくる事だろうし、
今言った当時の事は秘書に調べさせよう、1日か2日もあれば解かると思うよと言ったのです、冬美がどうすると言うので、そうですね、何もする事ないから、
冬美さんが一緒ならいいですけど、冬美さんは忙しいでしょうと言うと、
大丈夫だよ、一緒に行こう、美味しいカニが楽しみだわといったので、お願いしますと言うと、それでは明日羽田のANAの出発口へ10時に来てくれたまえ、秘書に、
全て用意させておくよ、僕はこの後人に会わなければならないので、お先に失敬するよ、ゆっくりしていってと店を出ていったのです、
しばらくして佐藤も出て行き、冬美に多分この後下山と会い、今言った事にビックリしてよからぬ事をたくらむはずですよと言うと、ゆめちゃんすごか~いと、
冬美は感心していたのです、
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