水色の恋32 課長の武本さんが取引先の専務さんを連れて来たので席にすわり、純子ですと挨拶すると、ほう、なかなか美人ではないか、部長が口説くのも解かる気が、
水色の恋32
課長の武本さんが取引先の専務さんを連れて来たので席にすわり、純子ですと挨拶すると、ほう、なかなか美人ではないか、部長が口説くのも解かる気が、
する、加藤だよと名刺を渡したのです、水割りを作りカンパイすると、話しは聞いたよ、
しかし、君のとこの部長も諦めの悪い奴だな、そうゆうところが僕は嫌いなんだ、今回は武本くんの顔を立てて舞台にたとう、しかしいい女だから本当に、
好きになってしまつて、部長の二の舞になるかもしれないよと笑ったのです、
加藤専務は諦めがいいので純子に断られたらすぐ手を引くでしょう、でも陰険ないじめなんて出来ない性格だから大丈夫だよと純子に言ったのです、
加藤が僕は気にいった娘がいたら3回までは口説くけど、3回まででうんと言わなかったら諦める事にしているんだよというので、
あら、その後その女性からいい寄ってきたらどうするんですかと聞くと、絶対うんとは言わないよと笑っていたのです、割り切りがいいんですねと言うと、
ともいえるが実は、女性問題になると凄く臆病なんだよ、だから、自分を守る為にキズつかないうちに諦める習性がついているのさと答えたのです、
それからしばらくして武本さんが、部長と加藤さんをともなって店にきたのです、加藤のとなりに座り楽しそうにしていると、部長はとなりについた女の子とは、
喋ろうともせず、黙っているので、加藤さんが部長にどうしたのと聞くと、いやちょっと腹の具合がおかしくて、お先に失礼してもよろしいでしょうか、
後は武本が接待しますと言ったのです、
そうかそれはいけない、構いませんよ、いやあ、となりに座っている純子はなかなかいい女だね、これからはちょくちょく通わせてもらうよ、いいかなと、
聞くと、部長はそうですか、それは良かった純子大切なお客様だ宜しくというので、
わかりました精一杯ご接待しますわと答えたのです、部長は失礼しますと席を立ち、武本が店の出口まで見送ると部長が、まったく気分が悪い、よりもよって、
俺の気に入っている女をひいきにするとはと言うので、
すみません、ここに連れてこなければ良かったですねと謝ると、しかたないだろう、太い取引先だから我慢するよ、僕は飲みなおして帰るよと出ていったのです、
武本が席にもどって来ると、いやあ、お二人の芝居は見事でしたよと言うと、武本の隣に座っていたあかりがえ~っ、お二人のいちゃ、いちゃはお芝居だったの、
全然気ずかなかったわ、
でもいいのよ、武本さんの上司だから私もがまんしていただけで、本当に女の心のわからない奴だから、いい薬だわと言い、ごめんなさい、ホステスが客の、
悪口を言うなんてと頭をさげると、武本がこれで部長はあんまり来なくなるよと言うので、
純子がえ~っそれではオーナーに怒られるわと心配顔をすると、大丈夫だょ、ここは部長の店ではなく、会社の接待用の店だから、あそこには行くなとは、
社長にならない限り言えないよ、そんな事したら加藤専務の会社との取引もダメになると思っているので心配しなくていいんだよと話したのです、
加藤がしかし武本君は三国志に出てくる諸葛孔明みたいだね、自分の上司といえ、諌めてきかないなら聞く方法を考える、たいしたもんだと言い、
どうだうちに来ないか、部長で向かえるよと言うと、やめてください、加藤専務に気にいってもらって自分の会社より大きな所へかしを変えようとして、
やった事ではないんですから、ただ純子ちゃんが気の毒だと思っただけですよと言ったのです、
君の上司の欲の皮が突っ張っている部長とちがって、あんまり欲をみせない君に肩入れしてしまうから不思議だよ、専務うちの部長もあれで結構やり手、
なんですよ、僕なんか足元にも及びませんよと言ったのです、
あかりが、私もそんな武本さんが大好きなんですよ、ねえ二人で、いちゃ、いちゃ、しようと体を武本にぴったりくっつけると横にずらすので、あら私は、
きらいなのと言うと、そうではないよ、人前では恥ずかしいだろうと困った顔をしたのです、
助けてもらったせいもあるのか、そんな武本を好きになってしまい、深い関係になってしまったの、でも彼には奥さんも子供いて、やがて部長の知る事となり、
営業所のてこ入れで優秀な人材を送りこむと言う事で彼は成績の上がらない、地方を転々とする事になってしまい、出世コースから外されたのと話した、
のです、
え~っ、今監査室の室長付でいる武本さんなのと聞くと、鈴木がそうだよ、何回も会社をやめようと思ったらしいけど、子供も小さかったし、我慢するしか、
なかったんだって、この店は武本さんに紹介してもらったんだよ、
今もその関係なのとママに聞くと、とっくに体の関係はないけど、時々きては純子とは戦友だねといつも笑っているわ、私は抱いてほしいけど、彼の心に、
キズをつけてしまったので、ここにたまに来てくれるだけでいいのと笑っていたのです、
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