水色の恋20 居間に行きいいお風呂でしたと言って座り、リスのことを話し六角形の棒を純一に見せるとなんだろうと首をかしげています、お父さんが、


水色の恋20


居間に行きいいお風呂でしたと言って座り、リスのことを話し六角形の棒を純一に見せるとなんだろうと首をかしげています、お父さんが、

拡大鏡をもってきて拡大してみると六角形の一つに52から62までの数字がランダムに書いてありました、


お父さんも首をかしげていたが、ゆうこさんUSBメモリに記録してあったものを見せてくださいと言うのでパソコンを持ってきて見せると、

しばらく考えていたがそうかこれは暗号表ですよと言ったのです、


お父さんは暗号に詳しいんですかと尋ねると、じつは私が軍隊に入って専門教育を受けたのは情報解析だったんですよ、しかし戦局が段々悪くなり、

実践部隊配属されフイリピンへ行くことになったのです、


これは暗号でも非常に簡単なものです、まず幸子が渡した紙切れは隠しフアイルを開く為のキーワードで、隠しフアイルにある数字は暗号を解く、

キーワードです日本語のあ~んを解くもので、この六角棒にかいてあるのは0~9までの数字を解くものだと思いますと言ったのです、


通常はあいうえおは1.2.3.4.5でかきくけこは6.7.8.9.10の順番ですがこれだとすぐわかりますのでそこに書いてある15.03.08.23.42があいうえおで、

34.09.04.36.07がかきくけことなりますまた数字は0.1.2.3.4.5は0.1.2.3.4.5ですが57.52.59.51.62が0.1.2.3.4.5となります、


なかに記録してある本文ですが、やたらに52~62の数字が多いのは本文の中に数字が多く含まれているからでしょうと言ったのです、

お父さんすご~いとゆうこが言うと、お母さんが食事の用意が出来ましたよと声をかけ、あらあなたでも役に立つことがあるんだと笑っています、


ところで幸ちやんは暗号にも詳しかったんですかと聞くと、いやこんな話はしたこともないですよと答えたのです、そうするとこの暗号は鳥越が、

作ったのかしら、かれも暗号に詳しかったんでしょうかと聞くと、当時大学から軍隊にはいった者は初期教育で教えていたから知っていても、

おかしくないですねと答えたのです、


さあ話は食事の後にして食べてくださいと言うのでテープルに着き料理をみると、おいしそうな中華料理がならんでいます、ゆうこが大阪の幸子の、

のマンションにいくといつも中華料理をつくり食べさせてくれたのを思い出し、


幸ちゃんが中華料理が得意だったのはお母さんの影響だったんですね、マンションに行くといつもおいしい中華料理をつくり食べさせてくれたんですよ、

と言うと、あらそうだったの私の手作り餃子がとても好きだったから子供のときから手伝っていたので少しはうまくなったのかしらとニコニコ笑って、

いたのです


幸子を思い出させるような事を言ってしまったので心配していたのですが、やさしい笑い顔にゆうこはホットしたのです、一杯食べてくださいね、

とお母さんが声をかけ、そうだゆうこさんこれからは時々この家に幸子に会いにきてください、あの部屋はあのままにしておきます、お願いと言う、


のでいいんですか、こんな美味しい料理がたべられるなんて感激です、暇をみつけてはしつこくうかがいますよと答えると、お父さんも大歓迎ですよ、

と口をそろえ、純一にも、ああ純一さんもですよと言い、ゆうこはおいしい、おいしいと夢中で食べたのです、


ゆうこちゃんはいるだけでいつも回りをパッと明るくするから不思議だよと純一が言うので、どうせ私がなにも考えてないアッパラパと言いたいのと、

拗ねると、まいったなあほめているつもりだけどと言うと、


おら、あら、ちわげんかなの、仲のいいことだこととお母さんが笑っていたのです、香川の酒も美味しいですよ、今日は盛り上がりましょうとお父さんが、

ゆうこに酌をしょうとしたので、いえまずお父さんからどうぞとゆうこが酌をすると、お母さんが若い娘のお酌だとさぞおいしいでしょうねと言う、


のでおらお母さん焼きもちですか、なかのよろしい事でと切り返すと、ははははゆうこさんにはかなわないわと二人とも大笑いをしたのです、

お母さんが先ほどの六角の棒だけどあれは金剛棒のミニチァアでお寺で祈願をした時くれるものです、普通は仏間にかざっておくんですよ、


どこの仏間からもってきたのかしらと言うので、それではどこかの家の仏間からもってきたのかしらとゆうこが言うと、お父さんがいやこれを見て、

ください、紐がついているでしょう、多分携帯のストラップとしてにだれかがつけていたのでしょう、


あの本文には数字がたくさんあるので数字の暗号がなければ解けないよう別に持っていたのではと言ったのです、とすると昨日会った吉川が持って、

いてあのリスが携帯から引きちぎりわたしたのかしらと話すと、お父さんがかもしれません、ほらよく見てください紐に引きちぎられたあとがあります、


お大師様が私達を助けてくださっているに違いないですね、でもゆうこさんあんまりあぶない事はしないでください、と言うので大丈夫です、

ある程度わかったら後は警察へ話しますよと答えたのです、


あの内容は裏の政治献金名簿にちがいないとゆうこは思ったのですが、だとすればゆうこ達の前には巨大な闇がひろがり言い知れぬ魔の手が、

ひそんでいるに違いない、非力な自分にできるだろうかとぼんやりしていると、


さあもう一杯とお父さんの声にハッとしありがとうございますと言い、お父さんもと返杯し夜おそくまで盛り上がったのです、







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る