水色の恋15 幸子のお母さんに案内されて安置されている近くのお寺に行くと、お母さんがひつぎの蓋をあけもうすぐお別れです、


水色の恋15


幸子のお母さんに案内されて安置されている近くのお寺に行くと、お母さんがひつぎの蓋をあけもうすぐお別れです、

どうぞ見てやってくださいと言うので、中をのぞくと幸子は綺麗に化粧されまるで生きているみたいです、


つい昨日まで元気にわらいながら弘法大師の話をしていた幸子を思い出し、めがしらが熱くなり涙がとどめなく落ちてきたのです、

線香をたむけ深く瞑目し必ず犯人を突き止めるよと心に誓うゆうこであった、


お母さんに、茂るさんは純一と知り合いなのでこれから茂るさんに線香を上げに行ってもいいでしょうかと尋ねると、私たちは行く、

わけにはいきませんが、幸子が大好きだった人ですから私たちの分までお焼香してきてくださいと快く承諾してくれたのです、


お寺を出て茂るのお通夜の場所に行くと受付に尚子がいました、記帳をすませるとすいませんチョットと脇に手招きして少し離れた、

場所に誘うと、茂るさんのお母さんに受付を頼まれたんですよと、だめになった見合い相手ですしと断ったんだけど兄がこれも何かり、

縁だよと言うので引き受けたのと話したのです、


尚子の家を後にしてからのいきさつを、かいつまんで話し今日はどこか大きな建物かお寺にいた方がいいと思いますと言うと、

明日のお葬式なも参列しますので近くのホテルを予約してあるんですと答えたので、私たちは幸子の安置されているお寺に泊まります、

宜しければ一緒に来られては、大きなお寺ですし安心ですよと言うと、


やつぱりお二人は空海さまのお使いだわ、一緒にいれば安心ですね、兄に相談してみますチョットまってと奥に行き暫くして戻ってくる、

とあの後調べた事をゆうこさんに話したいと言う事なので一緒にうかがいますと言うので、そうですか場所はここですと地図をわたし、

たのです、


参列者とともに焼香をすませ外に出ると、一人の男が近づき精進おとし場所へ案内しますと言うので、いえ先を急ぎますのでと言いかけ、

顔をみると昨日後ろをついてきたセダンを運転していた男です、後をつける訳を問いだそうとわかりましたと答え、

後についていったのです、


会場に入り席に着く前に、昨日も私たちの後をつけていましたね、どうしてですかと尋ねると、名刺を差し出し、わたしは香南信用金庫、

の理事を務めています吉川です、実は信用金庫の重要な物が紛失しまして、昨日なくなった茂さんの手元になかったものですから、


恋人のお友達と警察で聞きまして、もしかしたらご存知かとおもいお尋ねしょうとしたんですが、なかなか機会がなかったんですよ、

とうすらとぼけたのです、


もしかしたらUSBメモリの事かしら、それなら前日ゆうこから預かって持っていますけどと言い、そばの純一が小声でだめだよ

持っている事を言ったらと制止するのを構わず、中を見ましたがなんやら数字だけでさっぱりわかりませんと答えたのです、


やつぱりお持ちでしたか、こちらにお渡しいただけば有りがたいですが、それ相応のお礼は差し上げますよと言うので、

これはゆうこの形見ですからお渡しできませんが、中身ならコピーしても構いませんよと答えると、そうですかそれでは、


こちらへと奥の部屋に通され、そこにはパソコンがそれでは貸してくださいと言うので渡すと吉川はUSBメモリを差込コピー

しありがとうございますと返したのです、申し訳ありませんがこの中身は丸秘文書なのでUSBメモリから削除させてもらいました、

と言うので構いませんよと答えると、


ところでこの中身のコピーはあるんですかと聞くので幸子から渡されたのは旅行の途中ですからコピーする暇などありませんよ

と答えると、机の中からバックを取り出しお礼ですと渡すので、お金ですかいくら入っているんですかと聞くと、1000万はいって

います、領収書のいらないお金です、ご自由にお使いくださいと言ったのです、


ゆうこは素直に受け取ると怪訝な顔をしている純一に渡し、それではと会場をでて幸子のお通夜のお寺へ向ったのです、

車の中でなんで持っている事を話したのと聞くので、お金を貰ったからお金欲しさに話したと思っているでしょう、


どうせ吉川は知っているのだから構わないのよ、中身を見た事も話し、コピーは無いと言ったけど吉川信用していないわ、

さらにお金は多分警察は自殺としてかたずけると思うので、自力で調べることになるとお金もかかるでしょう、彼らは

自分の金で自分の首を絞める事になるのよと答えると、


なるほど、ゆうこちゃんは大学を卒業したら刑事になるといいね、その職業にピッタリだよと純一感心しています、


ゆうこの思った通り、吉川はUSBメモリを素直に渡した事に不審をもち、コピーが無いなんてうそに決まっている、コピーが

あるから渡したのだと思い部下に命じ密かにゆうこたちの後をつけさせているのです、



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