水色の恋3 彼は、はりまやばしのすぐ近くのマンションの、地下駐車じょうえ車をとめ、ここの5楷が僕の住んでいるところだよ、店はすぐ近くだからと車を降り、


水色の恋3


彼は、はりまやばしのすぐ近くのマンションの、地下駐車じょうえ車をとめ、ここの5楷が僕の住んでいるところだよ、店はすぐ近くだからと車を降り、

歩いて行くと、こじんまりした日本料理やにはいりました、


店に入るとカウンターの中から、大将が純一さん何か釣れましたかと声をかけたので、彼が釣れたよと袋からタイを取り出し、これをさばいてと頼むと、

大将が手に取り、これはいいかただ、すごいなあと言うので、僕ではなくこのお嬢さんが上げたんだよと答えると、ほう、

こんなのを上げるなんて名人だよと褒めたのです、


ゆうこがまぐれですよと言うと、いやプロでもなかなかこんないいタイを上げるのは難しいよ、頭はかぶと焼き、あとは刺身がいいよ、

チョットまってと言い、高知の酒も旨いですよと日本酒を出したのです、


彼がそれでわと、枡に並々と二人につぎ、辛口の酒だよとカンパイしたのです、たしかに辛口で飲みにくいですが、こくがあって、にさんくち、

のむと慣れてきて段々おいしく感じてきたのです、彼がなかなかいける口だね、あんまり早く飲むと酔っ払うから、

日本酒はチビリ、チピリ飲んだほうがいいよと言うので、あら高知の男は土佐のいごっそ、と言っておおざけのみが多いんでしょうと言うと、


はははは、僕は高知の生まれではなく岡山だよと笑ったので、そうだった、岡山はチビリ、チビリなんだとうなずくと、幸子が二人とも息がピッタリだね、

ゆうこ、このめぐり合わせはお大師様のおかげだよと幸子が言ったのです、


大将がおまちどうさまと大皿を出すと、タイの刺身がきれいに並んでいます、幸子がいただきますと箸をつけ一口食べると、おいしい、

昨日たべたタイよりもおいしいよ、ゆうこも早く食べてと言ったので、食べるとこりこりしていて本当においしいので、二人で、おいしい、

おいしいと食べるのに夢中になったのです、


しばらく酒を飲みながら歓談していると、幸子の肩をぽおんと男の人がたたき、幸子なんでここにいるのと話かけたのです、振り返ると

幸子の彼氏がきょとんとした顔で立っていたのです、さらに早川おまえがなんでこの二人を知っているのと聞くので、

彼が今日のいきさつを話し、先輩はどうしてと尋ねると、今日で出張が終わり明日本社へ帰るので、所長がさそってくれたんだよ、

奥の座敷で会社の連中と飲んでいるよと話したのです、ゆうこちゃんとおへんろすると言ってたので、ひょっとして会えるかもと思っていたんだよ、


それでは幸子、後で落ち合おうと言い、早川二人を頼むと奥座敷に歩いていったのです、実は幸子は車の中で名刺を見たとき、

彼氏と同じ会社なのでびっくりしたんだけど、彼は大阪勤務なので知らないと思いだまっていたのと話し、彼氏はシコクに出張とは言っていなかったんだよ、

けどなぜかしら、まあ後でわけわ聞くわと不思議そうな顔をしたのです、


9時過ぎになり、そろそろかしを変えよう、近くに知っているスナックがあるのでいこうと、言うのでそうね、ゆうこは彼氏と話があると思うから、

私は付き合うよと答えると、それでは先輩が来るまでもう少し待とう、じゃあ、もう一杯と二人に酒をついだのです、


しばらくして、彼氏が奥から出てきて、帰ろうと幸子に声をかけ、ゆうこちゃんもと言うので、いえ、お二人でどうぞ、

わたしは早川さんに付き合うからと答えると、そうかあ、それでは早川、ゆうこちゃんを頼むよと言い幸子をつれてみせを出ていったのです、


店を出て近くのスナックに入ると、店のママがいらっしゃい、あら珍しい、純一さんが女性を連れてくるなんてと言い奥の席に案内したのです、

女の子が横にすわり、水割りを作りながら、彼女はいないなんていっていたのに、こんな美人の彼女がいるなんてと言うと、


こちらはゆうこさんと言って、シコクのおへんろ途中でと言いかけるのを、止めて、純一さんの彼女のゆうこですと挨拶すると、

それではお二人にカンパイしましょうと、ママがグラスを合わせたのです、


純一はきょとんとしています、純一さんはどの女性が気に入っているんですかと聞くと、となりに座っていたスタイルのいい美人が、

実は私なんですよと答え、ヤッパリ純一さんは若いこがいいのね、と足をつねると、純一がまったく、ゆうこちゃんはからかうのが得意なんだからと言い、

今日のいきさつを話したのです、


ママがでも初めて会った女の子をさそって、しかも二件も連れまわすとは、ヤッパリすけこましだねと笑うので、ゆうこが尻の軽い女でごめんなさいと謝ると、

皆でおお笑いをしたのです、純一はまいったなあ、としきりに頭をかいていました、


話が盛り上がり、時間を見るともう12時ちかくになり、それでは帰ろうと純一が声をかけ店をでたのです、店をでると、ホテルまで送るよと彼がいい、

歩いてホテルにむかい、途中携帯番号とメールアド教えて、大阪に帰ったら連絡するよと言うので交換したのです、


ホテルに着くと彼はまた連絡するねと言うと帰っていったのです、部屋に戻りましたが、幸子はまだ帰ってきていません、

彼氏のホテルにでも泊まるのだろうと思い、シャワーを浴びさっぱりするとベットにはいり、きょうは幸子に弘法大師の話を聞かされなくてもいいから、

楽だと思い目をつむると深い眠りに落ちたのです、


翌日目が覚めても幸子は戻っていません、着替えてロビーに降り、そばのレストランで朝食を取り、待つことにしましたが連絡もありません

幸子の携帯に電話しようと携帯をみると、今朝の1時半にちゃく歴があります、すぐ寝入ってしまったので気がつかなかったのです、


携帯に電話しましたが、呼び出し音は鳴りますが出ません、段々心配になり、なにか連絡が入ってないかとフロントに聞いてみたのですがありません、

まだチェックアウトに時間がありますので、カフェでコーヒーをのんでいると、二人の男が橘ゆうこさんですねと聞くので


そうですがと答えると、高知県警のものですと警察手帳を出し、ここではなんですからとロビーの隅に連れていかれたのです、ドキッとしてまさかと思い、

幸子になにかあったのですかと聞くと、今朝早く桂浜に心中死体があがり、白川幸子さんの免許しょうとこのホテルの予約票を、

持っていたので調べにきたのだと言う、


今本籍地に問い合わせして、ご両親がこちらに向っていますが、身元の確認をして欲しいとの事である、幸子が心中するはずがないと言うと、

ともかく署えと言われ車に乗り警察に向ったのです、ゆうこは訳がわからず、頭が真っ白になったのです。


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