ジュンク堂書店京都店閉店の衝撃
新年初更新になりましたね。新アニメも始まってますね。
私的には、高校の頃所属していた放送部の本棚にこっそり隠されていたところの『魔術士オーフェン』が再度アニメ化されていることが驚きと共に一種の懐かしさを覚えます。
アナウンスの教本とかアクセント事典の後ろにそういったライトノベルが隠されていたんですよ。そのくらいフリーダムな部活だったんです、ええ。
ほかにも『魔法戦士リウイ』とか、雑誌の『少年エース』とか、あと今となってはプレミアがつきそうな『月刊少年キャプテン』などがひそかに収納されておりました。徳間書店さんから出てたやつで、『強殖装甲ガイバー』が当初連載されていた媒体です。それまでの先輩方が残していたレガシーでしたね。
私のKADOKAWA的な文化への愛はこの時期に培われたのですよね。
新年からのアニメも始まってもうそこそこ経ってしまったので今期のアニメ紹介は割愛させていただこうと思いますが、個人的に好きなのは『恋する小惑星』ですね。今期もアニメ視聴を楽しんでいきたいと思います。
──さて。ここから温度感がまったく変わる話になって申し訳ありません。
ここ最近の書店絡みのニュースで多くの方が衝撃を受けたであろうこの件についてです。
都心部に大型書店を構える『ジュンク堂書店』さんの『ロフト名古屋店』と共に『京都店』が来月(令和2年2月)末で閉店すると発表されたのです。
この発表が知れ渡るや、ネット上でも多くの本読みの方や作家さんなどが危機感を募らせておりました。
名古屋には一度か二度しか行ったことがありませんで……多くは語れませんので私は京都店について少し触れさせていただこうと思います。
阪急河原町駅を降りてわずか数分。京都でもひときわにぎやかである繁華街の中心地に位置しており、まさしく一等地。そこにそびえ立つ立派なビルがジュンク堂書店京都店です。
折に触れて何度か書いておりますが、わたしは今大阪で一人暮らししておりますが実家は京都にあります。実家住みの頃はよくお世話になっておりました。それだけにすごくショックですね。
以前にもチラッとお話したかもしれませんが、たぶん10代の終わりから20代の前半くらいまででしょうか。わたし哲学の方面にのめり込んでいた時期がありまして。文庫を中心に、お堅い本を買い漁っていたんですよね。
大してわかりもしないのに(笑)
やっぱりどうしてもそういったジャンルはどうしても大型書店さんに行かないとあまりなくて。特に一昔前は。
そういう本が欲しい時に最初に見に行く書店さんはジュンク堂京都店さんだったと記憶しております。
なお先に話した時期に買った哲学関連の積ん読がとんでもない量残ってます……(血涙)
一生かかって読み切れるのか……
大型書店ならではのあるあるだと思うんですが……
何度も行ってるとどこの階、どこのコーナーに何があるのかはだいたい覚えてくるんですが、わざわざ別の大型書店さんに行って同じように覚えるのはしんどいですよね。というか、別の店もまわってみるかー、ってなった時、いつも行ってるところだとすんなり見つかるのに、「どこ、あの本どこ……? コーナーどこ……?」ってなって軽い迷子状態になっちゃう。
わかりやすいところに平積みしてあるベストセラーみたいなのじゃなくて専門書みたいなのですとなおさらです。
フラッと立ち寄る駅前の中小規模の店舗さんはともかく、大型の場合、ヘヴィーに利用している人ほど決まった書店さんの品揃えを信頼してご利用なさるんではないでしょうか。
なので大型書店さんの閉店って、利用者からしてみれば損失度が図りしれないのではないかな、と思ったり。
いや見つからないなら検索しろよ、じゃなければ店員に聞けよ、というツッコミが予想できますね? それはごもっとも。ごもっともなんですが……! 迷子状態も楽しいと言いますか……! 急いでる時以外はむしろすすんで探索しちゃうと言いますか……! わかってくりゃれ~
著名な作家先生なども述べておられますが、書店というのは本との出会いの場である、というのと同時に、文化の発信地でもあるんですね。その地域に書店がなくなってしまえば、本を読むという文化そのものが衰退してしまう。
書店という売り場がなくなれば、本の行く先がなくなり、作家さんも自分の書いたものが売れなくなって苦しくなる、という悪循環に陥ってしまうのですよね。
あんな大きい書店さんでも閉店してしまうのですから、いつまでもあると思うな親と書店、ですね。この苦しい時代にいまも現役で書店員として働いておられる方々には頭が下がります。
苦しい時代だからこそ、なんとか現場の人達には報われてほしい、と強く願う日々です。
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