この時代に景気のいい話が出てくる。

 大型台風が東日本を中心に猛威をふるいましたが、みなさん大丈夫でしたか?

 台風が列島を駆け抜けたタイミングで、小野不由美先生の大人気ファンタジー小説『十二国記』の新刊『白銀の墟 玄の月』(全4巻予定)が、書き下ろしとしては18年ぶりに二冊同時発売されました。

 新潮文庫史上最高となる1巻50万部発行で始まりましたが、さらに1巻・2巻ともに10万部もの大重版が決定。シリーズ累計1,000万部を突破したそうです。


 これだけの圧倒的な数字はしばらく見なかったレベルですね。

 出版、まだまだいけるじゃないかとなります。


 昔からの読者さんがこの日をどれほど待ちわびたことかと思うと、すごい反響も頷けます。昔アニメやってたのをおぼろげに覚えてるんですが、あれも学生の頃でしたからねぇ……


 私も10年くらい大好きなフリーソフトの続編を待ってますからね。

 ずっと続編を待ち続ける気持ちは少しわかります。

 そしてそれが報われた時の嬉しさたるや。

 それが少し羨ましく思ったりしたのでした。



 そして新潮文庫といえば、あの裁断。

 他社さんや新潮文庫nexの本を見れば一目瞭然なんですが、他社さんが上の面も側面や下部と同様ツルツルなのに比べて、上の部分の裁断が不揃いになっています。

 人によってはそれが「ガタガタで汚い」といった印象を持ってしまうとのこと。


 これについて、例によってツイッターの話で恐縮ですが、これは老舗の愛あるこだわりです、と出版社の公式サイトをリンクしたツイートが話題を呼びました。


 公式サイトにもきちんと説明されてますが、新潮文庫の特長として、しおりの役割として短い紐(スピン)が本の上部(天と言います)にくっついています。

 本を作るときにこちらを最初につけなければいけない関係で、天の部分を均等に切りそろえることができないのです。

 この方式を『天アンカット』と呼んでいるそうです。


 私的にはこれがあるから新潮文庫なんだなあってなるし、その不揃い感、ガタガタ感が好きだったりします。それはそれとしてしおりも使いますけどね(笑)本を読む時何枚もしおりを挿す人なんで。


 ひと目で違いがはっきりわかるという点でもそうですけど、やっぱり新潮文庫さんってレーベルとして別格なところありますよね。

 

 老舗ならではですけどド定番が非常に多いので常備でいちばん気を遣いました。

 常備チェックをいちばん最初にするのは新潮さんでしたし、今はなくなりつつあるスリップですがそれを輪ゴムで一日の売上ごとにまとめる際、必ず先頭に持ってきてたのは新潮さんでした。そういうところも多かったのでは。

 ちなみにうちでは新潮→文春→講談社→角川でした。ラノベですと電撃をいちばん最初にもってくる的な感覚です。つまりはそういうポジションなんですよね。

 

 老舗の愛とプライドで今後も出版界を引っ張ってくださいますと嬉しいです。



 次の予定はもう決まってて、還元キャンペーンにつられて今更KADOKAWAアプリを入れて使ってみた件についてお送りしようと思います。

 それでは。

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