前回の更新で予告していたあれこれ+あるふぁ

 以前の更新で予告していた内容を。


 文教堂さんが事業再生ADRを申請したという話。

 書店チェーンとしては最大規模の文教堂さん。アニメイトさんとかの専門店以外で店舗特典のおまけがついたりする貴重なチェーン店さまだったりしますね。


 私も利用したことがあります。地元でも。

 新大阪にあった文教堂さん系列のブックストア談という店舗さんは、元をたどったら化粧品会社POLAの会長さんが興した事業だったんですね。化粧品会社だけど実は……のパターンはちょっと違いますけどDHCさんが思い浮かびます。もっとも、新大阪駅の店舗はいまLIBROというお店になっていますけども。


 ADR、という単語はなかなか聞き慣れませんが、早い話が、債務超過に陥っているけど裁判の手続きは踏まずあくまで話し合いで事業再生を目指そうとするもののようです。来年までに計画案が可決されればひとまずは上場廃止を免れるとのこと。


 大手だろうと経営が苦しいのですね。

 むしろ店舗数の多さが災いしてなおのこと……なんて想像もしてしまいます。


 それもこれも本をたくさん買ってもお金が余りまくるほど景気がよくならないのが悪い。そこがどうにかならない限りどこまでいっても対症療法的にならざるを得ないでしょうし、あー景気よくならないかなー……



 少し前にニュースで、複数の書店さんが連携して顔認証システムを導入し情報共有する、というニュースがありました。もう監視カメラは当然のものとして顔認証の利用も広がる時代かー、というのが率直な印象ですね。


 万引き――いえこの言い方は好きではないのではっきり「窃盗」と言いましょうか――防止の抑止力になるならば導入したほうがいいのでしょうね。


 顔認証を導入するだけでなく、それを周辺の店舗で共有する、というのがニュースとして新しいですね。

 それまではどんなに窃盗犯を警戒していたとしても、犯人の特徴などの情報を持っているのはそれぞれ盗難に遭ったその店舗のみに限られていたでしょうから。


 本当はそんなもの必要ないくらいお客さまを信頼できる状態がいちばんよいのでしょうけれど……やむをえない、というところでしょう。

 私のいた2店舗めのところですと、入り口に盗難防止用のゲートを備え付けていました。今ですとそうした対策を講じていらっしゃるところのほうが多いのでしょうけど、万全を期すとなると……それだけでは心もとない、というのが実情。


 私自身は窃盗犯を捕まえたことはないのですけど、当時の上司や店長さんが捕まえたところは何度か目にしました。以前書きましたっけ、アダルト雑誌を盗難しようとしたところを取り押さえた当時の上司の話。


 実際アダルト雑誌は要注意、というか、付録のディスクだけ持っていかれたりするんですよね。そこまでするか……? それで捕まったら恥ずかしすぎるでしょ……とずっと思ってましたけど、おバカな人はやめられないんでしょうね……。



 窃盗する側は軽い気持ちかもしれませんけど、書店さんが利益を出すためにどれほどの本を売らないといけないか、を考えたら、死活問題なんです。


 窃盗被害に耐えきれず書店さんが無くなれば出版社さんも売る場所を失い、共倒れになるかもしれない。

 そうなると犯罪に手を染めてまで欲しいと思ったもの自体がなくなってしまうかもしれないのです。

 ほんの出来心がどれほどの悪影響を及ぼすか……考えてみてほしいですけど、そういう人にはこういう言葉も届かないのだろうなあ……と暗澹たる気持ちになります。



 アダルト雑誌、という話題が出ましたけど……

 そういえばコンビニ売りが終わったので、一部のえちえち雑誌はネット通販や電書以外だとリアル書店でないと買うことができなくなったのですよね。


 その名が某ラノベデビューを果たしたという某雑誌とか。


 あまりアダルティな話はするなよ……B○Nされるぞ、ということで……これでもかなり気を遣って書いているつもりでございます。

 ひいっやめてKAD○KAWAさん私は健全なコラム書きです私は健全なコラム書きです……



 んんッごほんッ。


 先に書いたとおり窃盗に対する警戒は特に必要なジャンルですし、おおっぴらにはアピールできないですけれど、相対的に書店の強みが増した、といえるのかもしれません。


 もっとも、そもそもそういう雑誌自体を取り扱ってないというところも増えてそうですし、書店にその手のジャンルはいらないよというお客さまもいらっしゃることとは思いますが……


 少しでもプラスになる要素が欲しいという思いから取り上げてみました。

 問題があれば修正します。

 18歳未満の子はアダルティな本を買っちゃダメだぞ!

 それでは、また次回。   

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