トーハンと日販の歴史的協業やあるお店の閉店など

 数日前にあるニュースが飛び込んできました。


 「日販とトーハン 協業で合意」。

 2020年度以降ということでまだ具体的な形となって現れているわけではありませんが……長きに渡って競争を繰り広げてきた取次二代大手の協業合意は歴史的な分岐点と言えそうです。



 ITmediaさんの記事によりますと


「もはや従来の構造のまま出版流通ネットワークを維持することは不可能な状況」


とのことで、強い危機感が背景にあることがうかがえます。



 今後は返品や送品など配送業務の統廃合を含めた効率化を図るとのこと。

 それほど切迫した状況であるのでしょう……

 私の勤めていた時には考えられなかったですね。

 これも時代だなあ……と思う次第です。



 更新をしてない間にも書店は次々と店じまいしてしまう状況で、Twitterのフォロワーさんの勤務していたお店がなくなってしまっていたりしたのですが、私もたまに利用させていただいていたブックファーストさんのコミック専門店・コミックランド梅田店も今年の5月6日をもってなくなってしまう、という一報を目にして、いっそう寂しい気持ちに襲われてしまいました。


 ブックファーストさんは大阪ではかなり大きなチェーン店で、店舗の多くを駅前や駅ナカに構えていることに特徴があります。コミックランド梅田店さんはブックファースト系列で唯一のコミック専門店です。


 大阪梅田の地下街は『梅田ダンジョン』ともたとえられて有名ですが、その端にある『泉の広場』が名物スポットであることは知られていることだと思います。泉の広場から出口の階段へと至る通り道、そのもっとも隅に位置しているのが、ブックファーストコミックランド梅田店さんです。


 小さなお店ではなかなか置けないであろうコミックやラノベなんかをわざわざ遠出して買いに行ってました。勤務先がなくなった関係で従業員自身の客注とかができなくなったので、私が初期からプレイしているゲームのノベライズなんかもそこで予約したのですよねー。懐かしい。


 おそらく私の勤務していたところと大して変わらないくらいで、売り場面積にしたらそれほど大きなお店ではないのですが、コミックやライトノベル・アニメ・ゲーム関連の雑誌に絞って商品展開しておられたので、品揃えに関してはけっこう充実していたのですよね。私が好きだったあるマンガがいろんなお店を巡ってもなかかかなくって。置いていたのはそこだけだったので、非常に助かったのも覚えています。


 前述の『泉の広場』は、地下商店街『ホワイティうめだ』全面改装工事に合わせて今年の5月に撤去される、ということはかなり知れ渡っていたニュースでありましたが、考えてみればその商店街に属していたコミックランドさんも当然そういう話になるよなあ……と遅まきながらに気付いたのでした。



 ということで先日久しぶりに足を運んで少しばかり買い物してきたんですが、すでに地下通路へ至る階段が新しくなっていましたね。


 梅田の堂山周辺にお詳しい方ならご納得いただけると思うのですが、あの一帯はアニメイトさん、とらのあなさんが近くにあり、しかも最近メロンブックスさんも出店して来られたので、かなり競争が激しいんですよね。かつてはTSUTAYA梅田堂山店さんもありましたし(最近跡地にスギ薬局さんが入ったようです)。

 そんな中今までお店を維持してこられただけでもすごいと思います。

 まだ半月ほどは営業される状況ではありますが、お疲れ様でした。 

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