TOPICS 2018.12~

クリスマス商戦ですね。

 クリスマスが近づいてきましたね。お久しぶりです。

 みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 クリスマス仕事なのは接客業のさだめ、コミナトです。


 

 久しぶりにお届けする内容は、クリスマス、書店って大変なのか?

 についてでございます。

 

 結論から申し上げましょう。大変です。

 今現在は通販サイトでプレゼントを届けてもらう、というライフスタイルもありましょうから多少の状況の変化はあるでしょうけど、クリスマスが近くなってくると、普段はあまりやらない業務が増えるのです。



 みなさんがご想像しやすいのは、児童書などをご購入される方へ向けたプレゼント包装でしょうか。


 包装紙でぴっちり型を崩さないよう包むのですが、不器用な私はこれが苦手で苦手で……基本は手先が器用な女性の先輩方にお任せしておりました。

 当時の同僚のみなさまにご迷惑をおかけすることしきりで……すみませんでした!


 とはいえ、先輩に頼りっぱなしなのもアレなので、やりましたよ。

 日数だけは入ってて、なんだかんだでやる機会は多かったのでね!



 いちばん簡単なのは、いわゆる『キャラメル包み』ですね。

 折り方説明しようと思いましたけど言葉で説明するのがなかなか難しいですね……

 

 まずは左右を四角の箱状に包んでから、上部と下部を折り曲げていくのですが……伝わってるかは非常に怪しいですね……すみません。

 

 表現力がほしいです……!(笑)(おい小説家志望)


 簡単なキャラメル包みですが、複数の違うサイズの品物を包む時に形が崩れやすいという欠点があります。

 特に児童書はサイズや本の形に至るまで、かなりバラつきがあります。

 車の形をしていたり、人気アニメキャラのシルエット状だったり……このあたりは児童書コーナーを実際に巡ってみるとよくわかると思います。


 最近はちょっとしたおもちゃ類を置いている書店さんもありますから、さらに大変です。そうしたものまでまとめて包もうとするとゴワッとしちゃいやすいですよね。


 あとキャラメル包みは後述の百貨店包みに比して紙を多く消費してしまうというのも欠点ですね。


 上手い人はいわゆる『百貨店包み』という、斜めに包んでいくほうがキレイにできるんだとおっしゃっていたんですけど、結局それをマスターできることなく書店員キャリアを終えることとなってしまいました。

 うまくデキる人は尊敬します。



 もうひとつの梱包は図書カード、正式名称・全国共通図書カードです。


 日本図書普及さんというところが出している、今でもおそらくは多くの方がご存知であろう、雑誌書籍購入専用のプリペイドカード。

 とはいえ一定額の消費ごとに度数が減っていく、という概念は電子マネーが普及している今の10代くらいの子たちにはもはや馴染みが薄いかもしれません。

 近年は需要が減りつつありますが、それでもまだまだ贈り物の定番です。


 実は2年前に『図書カードNEXT』というQRコード読み取り方式に切り替わっていることは、意外と知られていないのではないでしょうか。

 私はこれの導入前に書店員でなくなってしまいましたが、新しいカードになるということは聞いていましたね。

 

 書店員しておりますと意外と図書カードで支払われる方が多くて驚きましたね。

 お子さんへのプレゼントといった需要から、会社から社員さんへのちょっとした贈呈品としても、おそらくはみなさまの想像以上に使われていました。

 

 企業様から注文が来るときは一気に2桁3桁の数量にのぼることも珍しくはなく、それらをすべて包装するのはなかなか大変。出勤している人たちが総出で包むこともしばしばでした。

 また、そういった大量注文がくれば、原価的な話はさておき単純な売上額としてはかなり大きいので、書店としてもガッツリ売っていきたい商品でもありました。


 図書カードを贈呈用に包装する場合、おそらく多くの場合ピンクの台紙があって、その上にベージュの包装紙を巻いていく、という形が主流であろうかと思います。

 いわゆる百貨店包みのように斜めに折るパターンなのですが、実は包装紙自体に色が変わっている三角の箇所がありまして、それを目印に折り曲げることできれいに折れるような配慮がなされています。親切設計ですね。


 でも自分、不器用ですから……

 そこまで御膳立てされようがあまりきれいにはできませんでしたね……(苦笑)

 あれぴっちり合わせちゃうとちょっとズレちゃうんですよ(見苦しい言い訳)



 そんな図書カードですけれど、代金をお支払いいただく際の注意点がありました。

 それはクレジットカードでの購入はできない、ということですね。


 これはお客様によく「なんで!?」と聞かれたことなんですけど、図書カードも金券類ですから、現金化することと等しいからです。

 仮にこれができてしまうと、ツケ払い状態で上限枠まで換金しちゃえますからね。

 そんなの当たり前じゃん、とお思いの方もおられるでしょうけれど、あまりこのあたりを意識されたことがなくて素朴に尋ねてこられる方もけっこう多かったですね。



 図書カード絡みの話が出てきたのでついでにお話しますけど、図書カードに置き換わるまで主流を占めた図書券。あれを持ってこられる方もかなりおられたのですよね。公式にはもう入手手段がないにもかかわらず、です。


 物持ちがいいのか金券ショップで買われたのか……

 実際のところはわかりませんけど、そういうのを思い出すにつけ、最近よく言われるようになったキャッシュレス社会にしようと思っても、実際には旧来の支払い方法を併用していくほかないのでは、と感じますね。



 おっと、いつものことですけどクリスマスと関係なくなっちゃいましたね。それではみなさん、少し早いですが素敵な性夜……じゃなかった、聖夜を。

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