講談社さんとKADOKAWAさんと
連続更新ですよ。天変地異の前触れなんでしょうか?!
……いつも小説の更新をしているお方はすごいですよね。
私はこういった形式でしか速度を出せないので、正直羨ましいです。
それはさておき。
前の更新でオチを講談社さんにさせていただいたので、せっかくなのでちょっとばかしあっためておいたお話をここで吐き出しますね。では(元)書店員エッセイ、やっていきます。
みなさまは「電撃ツイッターマガジン」というTwitterアカウントをご存知でしょうか?
Twitter上で1つのつぶやきに収まるようなマンガを連載している、KADOKAWAさん系列運営のアカウントです。
完結後大きな話題となった、専門学校とそこに通う生徒たちの生々しいお話をかわいらしい絵柄で描いた『専門学校JK』(再掲)等を読むことができます。
電撃ツイッターマガジンさんのように、Twitter上で1ページマンガを掲載するという手法、実は以前からずっとやっていらっしゃるところがありまして。
それが以前別のコラムだかでご紹介したかもしれませんが、星海社(講談社系列)さん運営の「ツイ4」アカウントです。
Twitterなどを観測していると自然に見えてくるんですけど、実は講談社さんとKADOKAWAさんって、それぞれで非常に近しい戦略をあえて取っていらっしゃるようなところがあるのですよね。
小説家志望の方なんかですとすぐに思い浮かぶでしょう、講談社さん運営の小説投稿サイト『NOVEL DAYS』。
別サイトをリニューアルした形でのスタートでしたけど、あちらはかなりここカクヨムを意識したサイトであることは間違いないと思います。
さらにインターネットの分野に目を向けてみれば、KADOKAWAさんはご存知『ニコニコ動画』、さらにはマンガが読めたりイラストが見られたりする『ニコニコ静画』を運営しています。
これと比較しうるのが、『abemaTV』『OPENREC』(傘下のCyberZ運営)などを擁するサイバーエージェントさんでしょう。
実は傘下のCygamesさん運営のサイト『サイコミ』のマンガを出版しているのが講談社さんであり、2社は業務提携の関係にあります。人気スマホゲーム『グランブルーファンタジー』のコミカライズなどが『サイコミ』ブランドの代表的なコミックとなっています。
インターネット動画サイトを持つ企業との協力関係というところでも共通項が見いだせるかと思います。
……KADOKAWAさんとニコニコ=ドワンゴさんは完全に親会社子会社の関係であり異質のものでしょ、というご意見もおありではあるでしょうけれど……
以上を見ていきますとなんだか対立しているような印象を与えてしまうかもしれませんが、実際のところは多くの面で共同歩調を取っている、と見たほうが実態に近いと思います。
業務提携の相手として挙げたサイバーエージェントさんにしても『abemaTV』でKADOKAWAさんの主要コンテンツである『とある魔術の禁書目録』や『ソードアート・オンライン』などのテレビ同時放送を目玉コンテンツとして掲げている点から見ても、実際には両社とも良好な関係にあると見たほうがよさそうです。
これまたKADOKAWAさんが絡む代表コンテンツである『Fate/Grand Order』のコミカライズを出版しているのも講談社さんですし。
もっとも、こちらはこれまで奈須さんの小説や『Fate/Zero』シリーズなど関連書を出してきたのが講談社さん(および傘下の星海社さん)だというところにも大きく要因していそうではありますけど。
2社ともお互いの動向を意識しあっているという点では間違いないのではないかな……と思っていたりはしています。
書店というよりかは業界分析みたいな話になっちゃいましたね……
次にするお話はきっちり書店に絡むお話ができると思います。次回もお読みくださいますとうれしいです。では。
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