TOPICS ~2018.3
2018年しょっぱなのアニメもラノベ原作づくし
いまさらですが、今期(※2018年1月30日現在)も小説原作のアニメが目白押しですよね。実は今期、かなりラノベ・小説原作のアニメがたくさんあるの、ご存知でしたでしょうか?
今からだと中途半端なんじゃ、もっと前から書かんかい、という声があろうかと思いますが、以前の『私書店員~』でも設けていたコーナー(?)なので、書いておきたくてですね……はい。
以下、原作タイトルとその作者さま・出版社・レーベルを敬称略でお送りいたします。
・りゅうおうのおしごと!(白鳥士郎/SEクリエイティブ・GA文庫)
このライトノベルがすごい!2連覇。アニメ化前から話題に事欠かなかった将棋を題材としたライトノベルが原作。
藤井聡太4段など、実際の将棋界の盛り上がりと共に絶好調。
ロリコンの間からも熱い視線が注がれている本作、楽しませていただいてますし、私の昔からのフォロワーさん(鍵垢)も原作を激推ししております。
・グランクレスト戦記(水野良/KADOKAWA・角川スニーカー文庫)
『ロードス島戦記』など、数多くの名作を世に送り出してきた作者が送り出す新しい戦記ファンタジー。私がラノベ売り場を担当していたのは、ちょうどこちらの刊行と『ロードス島』の復刊が合わせて行われていた時期で、「おおー新しいのを始められているのか~」と発注をしたのを覚えています。
・博多豚骨ラーメンズ(木崎ちあき/KADOKAWA・メディアワークス文庫)
ライト文芸ないしキャラ文芸を志向するメディアワークス文庫の作品。
出版社さんから毎月届く発注用の冊子を眺めながら、「なんだこのタイトル!?」って思っていたのですが……実際には『デュラララ!!』テイストの作品だったことに驚いた思い出。
・デスマーチからはじまる異世界狂想曲(愛七ひろ/KADOKAWA・カドカワBOOKS)
四六判というやや大きいサイズの書籍で刊行されている、「小説家になろう」さん発の異世界もの。通称「デスマ」。
「なろう」さんでは4億PVでしたっけ……? スゴすぎて理解が追いつかないですね……
・BEATLESS(長谷敏司/KADOKAWA・角川書店)
作者の長谷氏は日本SF大賞受賞経験もあり、本作も過去にノミネート。
アニメ雑誌『NewType』誌で連載されていたそうです。
・メルヘン・メドヘン(松智洋/集英社・ダッシュエックス文庫)
『パパのいうことを聞きなさい!』などで知られる故・松智洋氏の遺作をアニメ化。現在は氏の生前の原案を元に作品が刊行され続けています。
・ヴァイオレット・エヴァーガーデン(暁佳奈/京都アニメーション・KAエスマ文庫)
めったに賞を出さないことで知られる京都アニメーション自前のラノベレーベル唯一の大賞作、アニメ化。
以前から作画に定評のある京都アニメーションということで劇場版クオリティを思わせる隙のない作画が話題になりましたが、ストーリーも切ない感じがして素敵。
個人的にもっと話題になって欲しい、と感じる一作です。
なおKAエスマ文庫自体の取扱いがない書店さんもそれなりにあることと思いますので、原作が欲しい際にはお取り寄せをオススメします。逆にエスマも取り揃えていたらそこはラノベに超強い書店さんなので大事にしましょう!
こちらのラインナップに加えて『オーバーロード』2期も含めれば……今期もかなりの数の小説作品がアニメ化されているのがわかりますね。
これらのアニメ、今から追うとなるとやや中途半端になるかもですが……各配信サイトが一挙放送を組んだりしますから、そういった機会を逃さずまとめ見したり、原作を買ったりしながら追っていただければギリギリ間に合う……かもです。
『ポプテピピック』や『Fate/EXTRA』など他の注目作もある中、小説原作もがんばっているのを見ると、アニメ化原作の供給先としてまだまだ小説分野が果たせる役割もかなり大きいと感じますね。
書店員さんの売り込みも今からが本番かなと思います。
もう来期のアニメ化作品も発注していかないといけない時期でしょうし、多忙を極めるでしょうけれど、在庫を切らさないようにがんばってください!
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