第3話 俺の青春は!!!!からだった!

俺は学校から家に帰っている。

一人で…。


はぁー、アニメみたいなシチュエーションこないかなー。まぁ、こないのはわかるよ?現実とアニメの世界は全然ちがうし、あったとしても都合よく女の子とぶつかったり、ヒロインが怪我をしているところを助けてそのままいい展開になる事なんて思ってはいないよ。でも、そういうシチュエーションもたまには来てほしい。

とおもっていた。


いえにつくと玄関には、妹が待っていた。


「おかえり、お兄ちゃん!」


俺には双子の妹がいる。

玄関で待っていた妹の名前は紅月 萌心(あかつき もこ)。

萌心の外見を説明したいとおもう。

髪型はショートで黒髪、前髪が右に分かれている。目の色は赤色。

顔立ちも良くかわいいとおもう。


「ただいま」


俺は靴を脱ぎ、リビングに向かう。

リビングのドアを開け入ると、ソファーにはもう1人の妹が女性雑誌を見ている。

もう1人の妹の名前は紅月 紗彩(あかつき さや )

髪型は萌心と同じショートで黒髪、前髪は左に分かれている。目の色は同じく赤色。


「ただいま…」


無視…

ひどいだろ!毎日毎日無視。

萌心はあんなに優しく俺に接してくれるのに、紗彩はとにかく無視。

俺はキッチンで冷蔵庫を開け、オレンジジュースを出しコップに注ぐ。

紗彩との会話はひとつも無く、自分の部屋に向かう。

俺の部屋の広さは8畳くらいある。部屋には、ベッド、机、机の上にノーパソ、大きい本棚にラノベやらマンガやらがたくさんある。中学生の男子らしい部屋だと思う。

ドスッ。

隣の部屋からものが落ちた音が聞こえた。

ちなみに俺の隣の部屋は2つあり、隣の部屋は紗彩の部屋。紗彩の隣の部屋に萌心の部屋がある。


「なんだ?」


俺は何かあったのだろうと、紗彩の部屋に行く。別に心配している訳ではないからな。わかったか?

紗彩の部屋の前でドアにノックする。


「おーい。なにか落ちた落としたけど大丈夫か~」


出て来ない…。

いや、分かってたよ。いつも無視してるのにいきなり俺と会話してくれるとはおもっていなかったよ。

まぁ、いつもの事だからもう慣れているけどなんかな~。

と思っていると俺の足元に、箱らしいものがあった。

箱には…


[ホモLOVE]


と書いている。

(これだれの?)

この箱を置いて部屋に戻るといろいろとやばい事が起こりそうなので部屋に持ち帰ることにしよう。

俺が部屋に戻ろうとすると紗彩の部屋のドアがキィーッとなる音が聞こえた。ドアが開いたのだ。

すると紗彩は…


「…まって」


「…えっ?」


「ちょっとまってと言ってる…」


俺は口をポカーンと開けていた。

別にドアが開いたことには驚いてはいない。俺が驚いているのは紗彩が俺に話しかけてきたことだ。

紗彩が俺にはなしかけた。あのいつも俺を無視しているあの紗彩がだぞ。

俺は驚きの表情を隠しきれていない。


「俺になんかようか?」


手に持っている[ホモLOVE]というゲームを隠しながら紗彩に、きいた。


「やっぱ何でもない…」


そう言ってドアを閉めた。



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