1話 俺の青春は中学校からだった!

俺の名前は、紅月鉄平(あかつき てっぺい)。

今日から地元の桜夜中学校に入学する。

これからの学校生活はとても楽しみだし、ウキウキしている。逆に友達が出来るとかそういう不安もある。出来れば彼女も欲しいと思ったり…

俺は今、桜夜中学校を目的地として一人で歩いているのだが、周りには中学生らしい生徒が全くと言っていいほどいない。

(この道であっているのか?)

そんなことを思ったりしながら歩いて行くと、背後から女の人のこえがしてきた。

その彼女は、俺に声をかけてきたのだ。

その彼女は髪はロングヘアで金髪、目は薄いブルーでとても綺麗な目をしている。制服の名札には──


[桜夜中学校 最上 紗輝]


──とかいている。



「あの~…それ桜夜中学校の制服だよね?」


「はい!!」


俺はいきなり声をかけられたせいか、変な声がでてしまった。


「だよね~、見ない顔だね!1年生かな?迷子?」


「は、はい…」


なんだこの人…


「やっぱり!桜夜中どこか分からないでしょー?」


「はい…」


「案内してあげる!」


「あなたは…?」


「私?私は~桜夜中の最上 紗輝だよ!きみは?」


「紅月 鉄平です。今年から桜夜中学校に入学する事になりました。」


「へ~鉄平くんか~、いい名前だね!」


「は、はい…」


俺は少し…いやとても顔を赤くしている。そこを見た紗輝さんが…


「あ~照れてるー」


ウザイ、とてもウザイと思った。それを察したのか、彼女は…


「…」


「…ごめん、怒らせた?」


「いえいえ、おこってなんかいませんよ」


「ほんと?」


顔が近い!しかしよーく見たら結構かわいいじゃん!もしかしてラノベで言う俺のヒロイン的存在じゃね?


「鉄平くん?」


「はいっ!」


びっくりしたー、いきなり声かけないでくれよ。


「ゆるしてくれる?」


「だから別起こってなんかいませんよ!」


「ほ、ほんと?」


本当はちょっとイラってきたけど、そこは言わないでおこう。


「はい、全く怒ってなんかいませんよ」


「よかった~、まぁよろしくね!」


切り替えはやっ!


「よ、よろしくお願いします」


「じゃあ、一緒に学校に行こうか!遅刻しちゃうし!」


「はい…」





俺は、紗輝さんに案内されて桜夜中学校に着いた。

やっと、やっと着いた。今日から中学校生活がはじまるんだ!俺はこれからの生活にウキウキした気持ちをしながら──





──校門に大きく足をふみいれた。

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