今度こそ
「じゃ、なんかあったらまた連絡してくれ、こんな僕でいいなら相談くらいのるから」
「うん……」(ゆうき、やっぱり……)
(ピロン)
「ん?え?」
「吉田……?」
「ごめん、ゆうき……」
「うぉ⁉︎」
「……ど、どういうことだ?」
「じつは、ゼミの頃から言ってた彼氏って、ゆうきのことだったの」
「えっ⁉︎それってつまり……?」
(ピロン‼︎)
「……これ」
「私、ゆうきのことが好きだったの‼︎ずっと、ゼミの時から、今も‼︎」
「吉田……」
「あなたに今大切な彼女ができたってことも知ってる‼︎それは大学を卒業する時告白しなかった私が悪かったって思うから、だから、わたしは2番手でいいの‼︎迷惑はかけないから、お願い‼︎私をあなたの側にいさせて?」
「いや、でも……」
「しばらく離れて分かったの‼︎あれから私、
後悔しかしてない。こうして再開できたのもきっと運命だよ‼︎」
「僕の話聞いてたか?たしかにあの時はそうだったかもだけど、今のこんな僕に吉田がどうこう思うような価値はない」
「ある‼︎それは私が感じるからいいの‼︎」
「お、おう」
「いい?いいよね?」
「わかった。吉田の気の済むようにすればいいさ」
「ホント⁉︎ありがとう‼︎これからよろしくね‼︎」
「おう、よろしく」
「じゃ、また連絡するね?バイバイ‼︎」
「ああ、バイバイ……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます