今度こそ

「じゃ、なんかあったらまた連絡してくれ、こんな僕でいいなら相談くらいのるから」


「うん……」(ゆうき、やっぱり……)







(ピロン)


「ん?え?」


「吉田……?」


「ごめん、ゆうき……」


「うぉ⁉︎」






「……ど、どういうことだ?」


「じつは、ゼミの頃から言ってた彼氏って、ゆうきのことだったの」


「えっ⁉︎それってつまり……?」


(ピロン‼︎)


「……これ」


「私、ゆうきのことが好きだったの‼︎ずっと、ゼミの時から、今も‼︎」


「吉田……」


「あなたに今大切な彼女ができたってことも知ってる‼︎それは大学を卒業する時告白しなかった私が悪かったって思うから、だから、わたしは2番手でいいの‼︎迷惑はかけないから、お願い‼︎私をあなたの側にいさせて?」


「いや、でも……」


「しばらく離れて分かったの‼︎あれから私、

後悔しかしてない。こうして再開できたのもきっと運命だよ‼︎」

「僕の話聞いてたか?たしかにあの時はそうだったかもだけど、今のこんな僕に吉田がどうこう思うような価値はない」


「ある‼︎それは私が感じるからいいの‼︎」


「お、おう」


「いい?いいよね?」

「わかった。吉田の気の済むようにすればいいさ」


「ホント⁉︎ありがとう‼︎これからよろしくね‼︎」


「おう、よろしく」


「じゃ、また連絡するね?バイバイ‼︎」


「ああ、バイバイ……」

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