あれから……

「……せぇ〜んぱい?」(覗き込む)

「…………」


「うふふ……せぇ〜んぱぁ〜い」(ほっぺたつつきつつき……)


「……………」


「……反応なしですか。まぁそうなりますよね?……ホント驚きましたよ‼︎あんなところにあんな状態でいるんですもん‼︎死んでるんじゃないかって思いましたよ‼︎」


「…………………」


「あっ!そうですね‼︎とりあえず何か口にしましょう‼︎ココアでも入れます‼︎……その後は〜……一緒にお風呂でも入りましょうか‼︎へへっ」


「……………ああ、すまん」

「じょ、冗談ですよ⁉︎そんな、いきなり先輩と裸の付き合いなんて、色々飛ばし過ぎですもんね?まずは手を繋ぐところから〜……なんて?」


(――ヒシッ‼︎)

「ええっ⁉︎先輩⁉︎いきなりハグはまだ心の準備が……って、震えてますね。そりゃ怖かったですよね?もう大丈夫ですよ?私が付いてます。先輩は私が守りますからね?」(慌てながらもよしよし……)


(わわっ‼︎私が先輩に膝枕⁉︎それに頭ナデナデ……ちょっと今の私には刺激が強過ぎるシチュ‼︎……でも……なんかいい‼︎)





―――数分後。



「……すまんな、つい甘えちまった。少し落ち着いたわ」


「い……いいんですよ⁉︎もう少し、ゆっくりしてください。……わたしは先輩に頼ってもらえて嬉しいくらいですから」


「……すまん」


「…………」


「………(ナデナデ……)」


「……………んっ」


「――――っ⁉︎」


(……こ……これは、ひょっとして色々飛ばして誘ってもいいのかな⁉︎)




「…………とりあえず、お風呂入りましょう……か?」


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