それからどしたの?
「人のもんに手を出すなこの泥棒猫‼︎」
「人をモノ扱いするなバカ‼︎」
「黙りなさい‼︎あんたがなんと言おうと彼は私のものなの‼︎」
「そんなこと言ってるから逃げられるんだよ‼︎」
「逃げられてないわ‼︎第一この私が一人で逃げられるようにするわけないじゃない‼︎」
「……そっすか、ってか、いつまでも未練たらしく引きずってんじゃねーよ‼︎いい加減現実見ろ‼︎」
「見とるわ‼︎未来まで見えとるわ‼︎将来設計までバッチリ組んどるわ‼︎」
「思い込みじゃボケ‼︎」
「現実じゃアホ‼︎」
「……ハァ……ハァ……」
「……ゼェ……ゼェ……」
「……あなた、なかなかやるじゃない」
「センセこそ、諦め悪すぎだろ」
「……諦めるも何も、悪い虫から彼氏を取り返したいと思うのは普通でしょ?」
「……やり方が行き過ぎなんだよ、そりゃ逃げられるわ……」
「だから逃げられてないって‼︎……あそこは私と彼の愛の城だったのよ?だいたい逃げようて思ったところでそう簡単に逃げられるような管理はしてないわ」
「ならなんだよ?誰かがこいつを連れ去ったって言いたいのかよ?」
「そうよ‼︎そうとしか思えないもの‼︎彼がいなくなってから……私がどれだけ荒れてるか知らないでしょ?警察に相談しようと考えたくらいよ‼︎」
「……ならなんでしなかったんだよ?」
「それは……部屋を見られたら困るから」
「……ああ……そう……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます