求められたいから書いていると?
シンエンさま
求められたいから書いていると?
求められたいから書いていると?
そんなふざけたことでは、
僕にはやれない。
認められたいって思っている。
認められたいって常に思っている。
だが、
認められることなく死んでいく物語を
僕はたくさん書いていた。
僕は知っていた。
僕の作品世界を見せよう。
批判を見ると、心は痛む一方。
批判から目を逸らすことなく、
僕は知っていた。
物語の中心には、主人公ではなく、
僕なんだって。
僕は、語り手で、主人公以上なんだ。
揺れる僕の心は、揺れる一方だ。
僕が揺れると、主人公も崩れる。
そんなための大事さを持つ僕なんだ。
肝心な時に、主人公は続く気満々で、
勇気ない僕がアイツを殺した、
アイツのイメージを壊した。
そんなことで、認められたいから書くって言えば、
冗談にしか見えなくなるじゃん?
認められたいから、普通に書いていくのじゃん?
諦めてしまう僕には、
「認められたいから書く」って
そもそも言えないんじゃなく、
言うしかくすらもっていないんだ。
認められたければ、結果ではなく、
意力で見せよう。
天辺につけなくても、
相当な努力は見られるはずだ。
だが、
努力すらなければ、
そもそも、思っているのか?って
そこからが疑問なんだ。
なぜいい実績に恵まれないって
そんなの決まっている。
読者は愛するんだ。
努力の作家を、
生まれつきの下手くそな作家を。
だが、努力屋で、
諦めることのない人間を。
読者は知りたいんだ。
なぜそこまで
頑張れるのかを。
人に言われっぱなしにして、
何回も立ち直ってしまう。
そんな事が知りたくなる好奇心を起こす。
だから、
言ったって。
主人公は物語じゃない。
作家そのものだ。
作家が諦めちゃったら、
いくら面白い物語だって、
人の心を動かすことはない。
認められたければ、書け。
何回死んでしまっても書き出せ。
自分のためじゃない。
他人のためなんだ。
君が愛するべき、
自分の読者のためなんだ。
だって、
君はこの世界の、
君だけの世界の、
君を囲む
主人公なんだ。
求められたいから書いていると? シンエンさま @shinennsama
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