ヴァーチャルアイドル初音ミクの可能性

今日に置いて初音ミクはヴァーチャルアイドルである。

最早音声合成ソフトの粋を越え、社会に馴染んでいる。

初音ミクが人気の出た理由として、現代では、一家に一台高性能パソコンがあること、DTM(デスクトップミュージック)の存在、これらによる誰もが手軽に曲がつくれるというところが挙げられている。

しかし、それだけでは人気は続かない。初音ミクはヴァーチャルアイドルであるため通常のアイドルとの大きな違いが存在する。アイドルは人間である以上、必ずそこにキャラクターが生まれる。例えばAKB48などのアイドルユニットになると、AKB48が好きではなく、AKB48内の特定の人物を好きだと言う人が多いだろう。それに対して初音ミクは身長、体重、年齢、好きな食べ物だけしか設定されていない。つまり、通常のアイドルとは違い初音ミクはキャラクターが存在しない。それが通常のアイドルとの大きな違いである。そして初音ミクこそ本来の意味でのアイドルを示している。それは人の数だけ初音ミクが存在することだ。初音ミクはキャラクターとしての存在がない。だから人々が初音ミクはこういうキャラクターであるというイメージを持つ。スポーツ万能だったり、読書が好きな文学少女だったり、明るいイメージだったり、暗いイメージだったりと、曲をつくるクリエイターの数だけ初音ミクのキャラクターが存在するということである。

初音ミクは近年、メディアへの露出、ライブ公演に海外進出といった躍進が初音ミクの人気の増加に拍車をかけており、これからも更なる活躍に期待が高まる。




おまけ

DTMとは?

パソコンと電子楽器をMIDIなどで接続して演奏する音楽、あるいはその音楽制作行為の総称。"DTP"(デスクトップパブリッシング)をもじって作られた和製英語である。英語圏では同一の事柄をComputer Musicと呼ぶ。(wikipedia参照)

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