第25話

-翌日


今日は月曜日。

今日からリハビリが始まる。


「麗愛那ちゃん、お昼ご飯食べたら着替えてリハビリする部屋に行くからよろしくね。」

「はい。」


-1時間後


「麗愛那ちゃん、準備OKやから行こっか。」

「はい。」


-リハビリテーション室


「麗愛那ちゃん、久しぶり。」

「奈々美さん!」

「今日からリハビリ担当だから、またよろしくね。」

「よろしくお願いします。」

「まずは平行棒を使って、立つところから練習しよか。」

「はい。」


-2時間後


「今日はこれで終わり。

次は明後日の13時からね。」

「はい。」

「麗愛那ちゃん。」

「有紀さん。」

「お知り合い?」

「はい。」

「優斗と友達が待ってるよ。」

「今日はありがとうございました。」

「じゃあ次は明後日ね。」

「失礼します。」


-病室


「麗愛那ちゃん、帰ってきたよ。」

「ただいま。」

「麗愛那。」

「りり...。」

「優斗から全て聞いたよ。

最初、嘘を言わなくたっていいんだって。

嫌いになったりしないんだから。」

「うん。」

「座る?」

「そうする。」

「手伝うわ。」

「ありがと。」

「優斗くんに病院に来てしか聞いてないんだけど、何があったの?」

「3週間前、通院に来た時に有紀さんの部屋で倒れたの。

そこまでしか覚えてないけど、あとから聞いたら急性脳梗塞だって言われて片足が麻痺してるの。

まだ軽いからリハビリしたら歩けるって言われてる。」

「でも何で急に?」

「手術した部分に血の塊が出来て、脳の血管に飛んだんだって。」

「怖い病気やな、気をつけなきゃ。」

「ほんまに。」

「明日さぁ、学校休校やから昼から来るね。」

「そうなん?OK。」

「まだやろうけど、いつ退院出来んの?」

「いつなんやろ?

早く退院出来たらいいけど。」

「そうやね。」

「麗愛那ちゃん。」

「先生。」

「ここにいたんやね。」

「どうしたんですか?」

「たぶん話してたと思うけど、どれくらい入院するかって話。」

「え?」

「麗愛那ちゃんの場合、まだ早期だったから約1ヶ月半くらいで退院出来るよ。」

「そうなんですか?」

「あとだいたい1ヶ月かな。

その間にリハビリはもちろんあるけど。」

「もっと入院すると思ってた。」

「そうなの?

あと、今日の夜にいつもの先生が来るって言ってたよ。」

「はーい。」

「18時までには戻ってね。」

「はい。」

「麗愛那、よかったね。」

「1ヶ月もあるけど、頑張ろ。」

「麗愛那ちゃん、もうすぐ18時だよ。」

「もうそんな時間ですか!

じゃあ戻ります。」

「俺、送って行く。」

「ありがと。」


-病室


「明日、昼頃に来るから。」

「うん、わかった。」

「じゃあな。」


-午後7時


「麗愛那ちゃん、入るよ。」

「久しぶり、先生。」

「明日の朝に薬の効き具合を調べたいから採血してもらうからよろしくね。」

「はーい。」

「大丈夫?」

「え?」

「不安そうな顔してるから。」

「ううん、大丈夫。」

「なら、いいんだけど。」

「うん。」

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