第20話

それから2時間後。


「じゃあ、次は1週間後の今日と同じ時間に来てね。」

「はーい。」


「お疲れ。」

「疲れました(笑)」

「じゃあ、行こっか。」


-とあるホテル


「こんな豪華なホテルでスイーツ食べるなんて...。」

「驚いた?

私からの退院祝い(笑)」

「ありがとうございます!」

「病棟には麗愛那ちゃんよりもっと年上の人が多かったから、誰も喋る相手がいなかったことを私は心配してたの。

有紀ちゃん、いたでしょ?

有紀ちゃんも麗愛那ちゃんを見た時、私に色々と聞いてきたの。

寂しそうにしてる姿を見て、これ以上不安にさせちゃいけないって。

乗り越えれたのは有紀ちゃんのおかげでもあるかもね。」

「はい、私もそう思っています。

有紀さんはまだ入院中ですか?」

「えぇ。

先日、移植してまだ集中治療室だけどもうすぐ戻ってくると思うわ。」

「じゃあ、戻ってきたら有紀さんに会えますか?」

「有紀ちゃんに伝えるわね。」

「ありがとうございます。」


それから私はたくさんスイーツを食べた。

美味しかった(笑)


「今日はありがとうございました。」

「嬉しそうに食べてる姿を見て、安心したよ。」

「へへっ(笑)」

「有紀ちゃんが一般病棟に戻ってきたら伝えるわね。

それから麗愛那ちゃんに連絡するわね。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ、気を付けてね。」

「はい!」


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