第14話
-翌朝
「麗愛那ちゃん、おはよー。」
「おはよー。」
「体調はどう?」
「全然大丈夫!」
「みたいやね(笑)
あとで先生が来るから待っててね。」
「はーい。」
-30分後
「麗愛那、おはよ。」
「先生、おはよ。」
「今日からリハビリするからね。」
「何のリハビリ?」
「まずは立つとこから。」
「OK。」
「お昼ご飯食べたらするからね。」
「はーい。」
-10分後
「麗愛那ちゃん、入ってもいい?」
「有紀さん!」
「久しぶりね。」
「来てくれたんですか。」
「合併症を発症したって聞いたけど大丈夫?」
「全然大丈夫ですよ。」
「リハビリはいつからするの?」
「今日のお昼からするって言ってました。」
「頑張ってね。」
「はい。」
「私ね、もしかしたら心臓移植出来るかもしれないの。」
「本当ですか?」
「候補が見つかったからあとは色々検査してからだって。」
「よかったぁ。」
「ここまで頑張ってきたからきっと大丈夫。」
「絶対大丈夫ですよ。」
「ありがとう。」
「ところで、体調は大丈夫なんですか?」
「今は全然大丈夫よ。
ありがとう。」
「麗愛那、入るよー。」
「あ、先生。」
「有紀ちゃんもいたのね。」
「はい。」
「麗愛那、お昼食べたら来るから用意はしといてね。」
「はーい。」
「先生とほんとに仲良しね。」
「生まれた時からずっとなんです。」
「そうなんだ(笑)」
「そうだ、今日お昼ご飯一緒に食べませんか?」
「いいの?」
「1人じゃ寂しいし(笑)」
「いいよ(笑)
じゃあ聞いてくるわね。」
「ありがとうございます。」
-10分後
「麗愛那ちゃん、OKだって。」
「やったー(笑)」
「もうすぐお昼ご飯持ってきてくれるし。」
「もうそんな時間?」
「もうすぐ12時よ。」
「いつの間に(笑)」
「麗愛那ちゃん、有紀ちゃん入るわよ。」
「お昼?」
「持ってきたわよ。」
「ありがとうございます。」
「今日は大好きなお肉ー。」
「よかったね(笑)」
「1週間くらいご飯食べてないですから(笑)」
「あ、そっか(笑)」
「こんなのすぐ完食ー。」
言葉通り15分で完食しましたー(笑)
「もう完食しちゃったのね(笑)」
「へへっ(笑)」
「ちょっと休憩したら?
リハビリする前に。」
「ありがとうございます。」
「リハビリはゆっくり自分のペースでしたらいいからね。
焦ってやったら余計にしんどいし。」
「はい。」
「2人とも食べた?」
「食べましたよ。」
「麗愛那ちゃんはちょっと待ってて、先生来るから。」
「はーい。」
「有紀ちゃんはどうする?
部屋に戻る?」
「いても大丈夫なんですか?」
「今日はそこまでするリハビリじゃないから大丈夫よ。」
「じゃあ、います。」
「OK。」
-10分後
「麗愛那ちゃん、はじめまして。
リハビリ担当の奈々美です。
皆から、ななって呼ばれてるからななって呼んでね。」
「よろしくお願いします。」
「じゃあ、リハビリテーション室行こっか。」
「はーい。」
「有紀ちゃんも行く?」
「行きます。」
「じゃあ、行こっか。」
-リハビリテーション室
「麗愛那ちゃん、今回はこの2つの棒を掴んで立つところから始めよっか。」
「はい。」
「焦らんでいいからね。」
「はい。」
一見、簡単そうに見えることだけど予想以上に大変だった。
「麗愛那ちゃん、少し休憩する?」
「はい。」
「無理にしたらダメだからね。」
「ちょっと甘く見てました。
リハビリってこんなに大変だなんて思わなかった。」
「心臓だからね、余計に大変だよね。」
完全に立てないわけではないけど、少ししか立つことが出来ない。
それから1時間はリハビリを続けた。
「麗愛那ちゃん、今日は終わろうか。」
「はい。」
「初日だし、疲れたでしょ。
部屋でゆっくり休み?」
「ありがとうございました。」
「麗愛那ちゃん、帰ろっか。」
「有紀ちゃん、よろしくね。」
「はい。」
「お疲れ様。」
「疲れました(笑)」
「頑張ってたよ。」
「部屋に帰ったらすぐ寝そうです(笑)」
「今日は友達来ないの?」
「来ます(笑)」
「それまで寝ちゃっていいんじゃない?(笑)」
「じゃあ、寝ます。」
-午後6時
「寝すぎた...
って、あれ?」
「麗愛那、お前寝すぎだろ。」
「今、何時?」
「18時。」
「マジ!?」
「姉ちゃんから聞いたよ。
15時くらいには戻ってきて3時間は寝すぎや。」
「いやぁ、疲れてさぁ眠たくなったのよ。」
「もうすぐ夜ご飯持って来てくれはるで。」
「OK。
そういや、いつ来たの?」
「16時前。」
「ごめーん(笑)」
「麗愛那ちゃん、夜ご飯よ。」
「はーい。」
「めっちゃ爆睡してたけど(笑)」
「見られてた!」
「また取りに来るわねー(笑)」
-1時間半後
「じゃあ、帰るな。
また明日も来るし。」
「うん、また明日。」
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