第12話
-翌朝
「麗愛那ちゃん、おはよ。」
「おはよー。」
「よく寝てたね。」
「うわっ、結構寝てたんや...。」
「疲れてるなら寝ちゃうのもわかるけど(笑)」
「麗愛那、おはよ。」
「先生、おはよー。」
「昼前に下の病棟に戻るからね。」
「やったー!」
「だから準備、よろしくね。」
「わかりました。」
「そんなにはしゃがないの(笑)」
「へへっ(笑)」
「じゃあ麗愛那ちゃん、準備しよか。」
「はーい。」
-1時間後
「よし、準備OK!
じゃあ、起き上がって。」
「よいしょ。」
「ゆっくりでいいから、車いすに座って。」
「OK。」
「じゃあ行くね。」
-一般病棟
「おかえりー。」
「ただいまー。」
「個室だからゆっくりしたら?
今日は何もすることはないけど、明日から大変よ。」
「はーい。」
「あ、優斗くんから連絡あったわよ。」
「電話してきたの?」
「えぇ、今11時だけど13時くらいには来るみたいよ。」
「はーい。」
「来たら私が連れてくるわね。」
「ありがとー。」
-午後3時
「麗愛那ちゃん、入るね。」
「はーい。」
「優斗くんとりりちゃんが来たわよ。」
「ありがとー。」
「麗愛那、おはよ。」
「優斗、りり。」
「こっちに戻ってきたんだ。」
「さっき、こっちに来たばかりなの。」
「そうなんだ。」
「今日はね、することないけど明日は大変なんだってー。」
「リハビリ?」
「そう...。」
「まぁ、頑張ろ。」
「うん。」
「麗愛那、本当はしんどいんでしょ?」
「優斗、りり。」
「ほんと、優斗くんは凄いよね。
中学から一緒だから麗愛那の気持ちがわかるんだよね。」
「ここまで2ヶ月経つけど、入院してるのが本当に精神的にしんどい。」
「麗愛那、よく本音言ってくれた。
辛いことはさ、溜め込まんと俺らに言って?」
「うん...ごめんね。」
「疲れたら休む、休養も大事!」
「りり(笑)」
「何か食べるか?
買ってくるけど。」
「じゃあ、お菓子買ってきてー。」
「はいよ(笑)」
「りり、ちょっとベッド起こして?」
「OK。」
「テーブルあってマジでラッキー。」
「戻ってきても個室とはね。」
「個室の方が他の人に気を遣わんでいいやん?」
「まぁね(笑)
ちょっとお手洗い行ってくるね。」
「うん。」
何か寒いし、体が怠い...
「ただいまー。」
様子が違うことに彼はすぐ気付いた。
「麗愛那、大丈夫か?」
「頭が...痛いし...意識も...」
そこで私は意識を失った。
それから1週間ほど起きなかったという。
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