第5話

9月


「優斗、おはよ。」

「麗愛那、おはよ。

どうした?顔色悪いけど。」

「たぶん、新しい症状が出始めたかも...。」

「麗愛那!?」


目の前が真っ白になり、倒れてしまった。

気がついた時には保健室のベッドの上に寝ていた。


「麗愛那...。」

「ごめん。」

「お前、無理してないか?」

「無理なんかしてないよ。」

「麗愛那、今日はもう家に帰ったほうがいい。

俺が家まで送るから。」

「うん...。」


-自宅


「すいませーん。」

「優斗くん、ごめんね。」

「いえ。」

「優斗、ありがとう。」

「ゆっくり休めよ。」


-その夜


[優斗、今日はごめんね。]

[落ち着いたか?]

[うん。]

[ありがとう。]


-翌日


「りり、おはよ。」

「麗愛那、おはよー。」

「昨日はごめんね。」

「全然大丈夫やで。」

「今日はもう全然大丈夫やし。」

「それならよかった。」

「今日さ、学校終わったら梅田行こうよ!」

「いいね!」

「優斗も誘うし。」

「OK。」

「麗愛那。」

「ちょうどいいとこに来た!」

「ん?」

「今日さ、学校終わったら3人で梅田行こ?」

「いいけど。」

「じゃあ決まり!」


-放課後


「でさ、梅田で何する?」

「全くのノープラン?」

「うん(笑)」

「おい(笑)」

「思いついた!」

「何すんの?」

「映画見に行こ!」

「いいやん!」

「じゃあ決まり!」


-2時間後


「めっちゃ怖かったー。」

「ホラー映画見るから(笑)」

「だって見たかった映画なんだもん!」

「怖いの、好きじゃないでしょ(笑)」

「うん...。」

「もう夜やし帰るぞ。」

「はーい。」


-駅


「じゃあ、また明日な。」

「バイバーイ。」

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