第3話
「りりちゃん、麗愛那が来てないけど何か知らん?」
「麗愛那、ちょっと体調崩したんだって。」
「えっ!?」
「昨日、試合行ってたんでしょ?」
「来てたけど。」
「帰りの時くらいから、ちょっとしんどかったんだって。」
「言ってくれればいいのに。」
「言わなかったの?」
「麗愛那、すぐ迷惑かけるからって言わんし。」
「放課後、行ってみる。」
「あ、私も行く。」
「じゃあ、放課後に。」
「OK。」
-放課後
「すいません、麗愛那の友達の林と。」
「優斗です。」
「ありがとー、中に入って。」
「失礼します。」
「麗愛那、友達が来たわよ。」
「りり、優斗。」
「ごめんね。」
「学校、行かれんくてごめんね。」
「どうしたん?」
「頭が痛くてさ、熱もあるし。」
「大丈夫か?」
「大丈夫だから。」
「麗愛那の大丈夫、大丈夫じゃない時あるし。」
「ごめん。」
「完全に体調がよくなったら学校来いよ。」
「うん。」
「じゃあ、帰るね。」
「ありがとう。」
「またね。」
-2日後
「りり、おはよ。」
「麗愛那!」
「心配かけてごめんね。」
「もう大丈夫なの?」
「うん、優斗のとこ行ってくる。」
「麗愛那。」
「あ、優斗。」
「大丈夫なんか?」
「うん、大丈夫。」
「なら、よかった。
今日は無理すんなよ。」
「わかってます。」
「じゃあ、クラス戻るわ。」
「うん、また放課後。」
「うん。」
「麗愛那、教室戻ろ。」
「あ、うん。」
-昼休み
「麗愛那、ご飯食べよー。」
「優斗もいい?」
「いいよ。」
「おまたせ。」
「優斗くん、毎回ごめんね。」
「りりちゃん、ええよ。
人数多いほうがええやん。」
「優斗のわりにはええこと言った(笑)」
「は?」
「何でもなーい。」
「なんやねん。」
それから月日は流れ、高校2年生になった。
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